検索窓
今日:31 hit、昨日:8 hit、合計:74,072 hit

84 ほーる ページ34

着いたのは、少し大きめのホール。
どこか見覚えがあるような気がした。


センラさんに引かれ中に入ると、人が沢山いた。
スーツ姿であったり私服であったり、様々(さまざま)ではあるが。



「……あの、ここって?」

「うちの会社の商品の、プレゼンテーション。
他の所と合同やけどね」

「なるほど……。」




広々としたホールの、一番後ろの席に座る。

前の席の人は、どこかの会社の新人……だろうか。
服装も態度も、他のどの人よりもきちんとしている。


初々しいなぁ、と少しクスリとしてしまう。


そして、座ってから少し経った頃。
思い出したように、センラさんが小さめの声で私に囁きかけてきた。


「ここ、Aも、マツリさんも立ったんやで。」

「それって、プレゼンとライブで、ですか?」

「そうそう。
マツリさん、めちゃめちゃ自慢げに言うてたもん。
”ここ、わたし既に立ったことあるんですよ!”って。」


私がここでプレゼンしていたなら、センラさんもしたことあるだろうに。
マツリ、さては馬鹿だな?





―――なんて話していると、照明がほんの少し暗くなった。
もうすぐ始まるのだろうか。


すると。
すっと舞台袖からビシッとスーツの決まった、貫禄のある男の人が出てきた。
きっとどこかの社長さんだろう。


それから、2分ほどその人が話して、プレゼンが始まった。

あの後輩は4番目に出てくるらしい。
どことなく気が弱そうに見えたけど、大丈夫かな。少し心配だ。

85 しんぱいむよう→←83 ながい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1140人がお気に入り
設定タグ:歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Silvermoon(プロフ) - うんうん、ストーリーにどんどん引き込まれて行く感覚…良い作品ですね。 (*^_^*) (2020年6月14日 10時) (携帯から) (レス) id: 5e24cae7de (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - イチゴいちさん» 本当ですか!ありがとうございます、とっても励みになります!これからもよければぜひ宜しくお願いします!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - Silvia Silvermoonさん» すみませんありがとうございます、直させていただきましたド忘れしてましたすみません! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
Silvia Silvermoon(プロフ) - あ、続編に移行されたんですね、おめでとうございます。1つ質問…名字…前には任意で変えられましたが今回は固定なんですね^^;;; (2020年5月22日 13時) (レス) id: 2333e0e3ce (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 続編おめでとうございます!なんと…初コメなんですが。しゃけさんのシリーズいつも楽しく読ませて頂いてます。更新頑張って下さい(`・∀・´) (2020年5月20日 17時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃけ | 作成日時:2020年5月20日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。