70 うぉううぉ ページ20
「お疲れ様です、天月さん!」
「お疲れ様〜、天月くん〜」
「あっ、2人とも!
ご、ごめんね今すごく急いでて!着替えなくちゃ!汗でびちょびちょになっちゃったから!」
ごめんねーっ!とこちらへ言いながらそのまま奥へ走っていった天月さん。
「……なんだか悪いことしちゃいましたね」
「まぁ……。出来るだけ早く会場から出なきゃいけないから。」
「へぇ、遅れるとどうなるんですか?」
「時間過ぎると追加料金取られるよ。めちゃめちゃ怖い。」
「……ヒェ」
思わぬ裏側を覗いてしまったような気がした。
お金については……あんまり深く考えないようにしておこう……。
「そうだ、俺らこの後帰る?それとも天月くん待つ?」
これって、待っていたら何があるのだろうか。
帰り挨拶してそのまま解散?
「どっちでも大丈夫ですけど……。なるせさ……。
……くんは、どうしますか?」
「んー、俺は待とうかな。楽しいことあるし。」
……楽しいこと。
楽しいことってなんだろう。何にも思いつかないや。
「楽しいこと?」
「うん、マツリさんも来る?」
……教えてくれないのか。ま、いいか。
「……じゃ、じゃあぜひ。」
「ん。」
今日も明日も、暇だし。
どうせだし楽しもうじゃないか。
「お疲れ様ー!よし、じゃあ行こうか!」
そう言われ、連れられてやってきたのは、あまり目立たないような所にある、なんだかおしゃれな雰囲気の居酒屋。
天月さんにダンサーさんにバンドメンバーに、他にも色んな人がいる。
……もしかして、打ち上げか?
「……さて、今日もお疲れ様でした!明日もよろしくお願いしまーす!乾杯!」
天月さんの乾杯の言葉に合わせてグラスをあげる。周りの人、いい飲みっぷりだ。
お酒は弱い訳では無いが強くもないので、わたしはチビチビと飲むだけ。
「あれ〜?A、飲んでなくない?うぉ―――」
「危ないですよ」
「はい」
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Silvermoon(プロフ) - うんうん、ストーリーにどんどん引き込まれて行く感覚…良い作品ですね。
(*^_^*) (2020年6月14日 10時) (携帯から) (レス) id: 5e24cae7de (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - イチゴいちさん» 本当ですか!ありがとうございます、とっても励みになります!これからもよければぜひ宜しくお願いします!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - Silvia Silvermoonさん» すみませんありがとうございます、直させていただきましたド忘れしてましたすみません! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
Silvia Silvermoon(プロフ) - あ、続編に移行されたんですね、おめでとうございます。1つ質問…名字…前には任意で変えられましたが今回は固定なんですね^^;;; (2020年5月22日 13時) (レス) id: 2333e0e3ce (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 続編おめでとうございます!なんと…初コメなんですが。しゃけさんのシリーズいつも楽しく読ませて頂いてます。更新頑張って下さい(`・∀・´) (2020年5月20日 17時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけ | 作成日時:2020年5月20日 4時