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コンビニで済ませても良かったけど、
スーパーまで行くことにした。
昨日、出会ってすぐに横を歩いていた時よりは
ほんの少しテンション高めで隣を歩くそうちゃんを
見て、元気が出たなら良かったけどさあ、なんて
ため息。
ペット？ヒモ？どちらにしろ問題なんだけど。
朝と昼兼用のご飯はとりあえずできているものを
カゴに入れる。でも、冷蔵庫とか本当に何も入って
ないんだよな〜。久々に自炊しますか。そう決心して買い物を続けた。
「おねーさん料理できんの？」
「ハンバーグとオムライスだけは割と上手だよ。」
「へー、じゃあハンバーグ食べたい。」
「今日の夜作ろっか。」
「うん！」
ハンバーグの材料を買って、レジに向かおうと
すると、そうちゃんに引っ張られる。
連れていかれた先でそうちゃんが手に取ったのは
歯ブラシ。たしかに、無かったな。
きちんとカゴに入れたことを確認して、ようやく
レジに向かう。セルフレジに行ったらそうちゃんが
バーコードの読み取りも袋詰めもしてくれた。
値段が表示されると、そのまま無言でお財布を
取り出してお金を払うそうちゃん。
てっきり、私が払ってあげるもんだと…。
ていうか、そうちゃんの財布分厚い。
今どきの高校生ってこんなもん？
「ちょ、私払うよ。」
「いーよ、お世話になるから。」
「でも、」
「じゃあ次は半分こしよ。」
“お世話になるから”、“次”…。一体そうちゃんはいつまで東京に居る気なんだろ。
「うん…。」
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作者名：うた | 作成日時：2021年4月8日 23時
