天使になって待ってるね I (ページ4)

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あ、パジャマとか無いんじゃない？どうしようかと
考えていたら、そうちゃんが部屋に戻ってくる。

「おねーさん、これ洗濯機入れてもいい？」

心配も束の間、そうちゃんはさっきとは別の服を
着ていて。なんだ、準備良いなあ。

「いいよー、私もお風呂入ってきちゃうね。
あ、ドライヤー、はい。」

「ん。」

ためたお湯にゆっくりつかって体を温めると、
だんだん冷静になってきた。

冷静になっているはずなのに、そうちゃんを
可愛いと思ってしまう気持ちはなくならない。

本当になにしてんだ、私。

ちゃんと適切な距離感を保って、
家に帰りなって言おう。

お風呂から出て、髪の毛を乾かそうと部屋に
戻ってくると、眠そうにしているそうちゃん。

「そうちゃん、寝るならベッド使っていいから。」

「おれ、床でいい。」

「体痛くなっちゃうよ？」

「おねーさんこそ。」

「とりあえず！ほら。」

そうちゃんをベッドに入らせて、
ドライヤーを持って洗面所に向かった。

あ、家に帰るように言うつもりだったのに。
まあいっか、明日言おう。

髪の毛を乾かしてまた部屋に戻ると、そうちゃんは
ベッドの半分だけを使って、小さくなって寝ていた。

使っていない半分側に枕が置いてあって。
なに？ここで寝ろってこと？

むりむりむり、さすがに近いって。
気遣ってくれてありがとうと心の中で呟いて、
枕をそうちゃんの方に寄せる。

私はクッションを枕替わりにして、予備のタオルケットを被って床で寝ることにした。

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