天使になって待ってるね I (ページ16)

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「Aなんで大学受験の勉強なんかしてんの？」

「今教えてるからさ～…。皇輝もやる？
結構難しいよ。」

「いや、遠慮しとく。誰に教えてんの？
塾講始めた？」

「んー？そうちゃ、」

「そう？」

「…そ、早慶目指してる子？」

「へえ～めっちゃ頭良いじゃん、
Aに教えられんの？」

「あ、こら笑うな！」

「ごめんごめん、ていうか今日飯行かない？」

「いいよ～今学期お疲れ様会しよ。」

そうちゃんに
『友達とご飯食べて帰ることになった！ごめんね』と連絡して、皇輝と大学を出た。

「明日から夏休みか～、人生最後の夏休みだー！」

「そういえばいつ実家帰んの？」

「あー、今年は戻らないかも。」

「え、まじ？毎年帰ってたのに。」

「まあ忙しいからね。
でも久々に実家帰りたいな～。」

「俺は一人暮らししたい。」

「そしたら皇輝絶対1限落とすから
やめた方がいいよ。」

「おい！」

良い感じに話に花が咲いて、お酒も進んで、
そうちゃんからLINEの返事が来てないことに
気付かなかった。

「A、なんか今日飲みすぎじゃない？」

「ん～お酒飲むの久しぶりだからなー。」

もうそのへんで終わり！ってお酒をとめられて、
スーパーでアイスを買って食べながら帰り道を歩く。

「なんかフラフラする。」

「珍しいね、ちょっとウケる。」

「分かる、私もおもろいなって思ってる。」

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