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回想1 ページ6

A視線(回想)


“僕”は弱い人間だ。


姉さん達みたいに強くなりたい、なんて言って

忍術学園に入ったのに入学早々隠そうと思っていた

素の口調で話してしまい挙句にいわゆるいじめっ子、

という奴に目をつけられてしまった。



言い返したくても何も言わずずっと下を向いている

自分が本当に嫌いだった。


...そんな時だった。


立花君に出会ったのは。


廊下で僕が歩いているといつもの子達に

背中を強く押されてしまい前に倒れかけた際

立花君にぶつかった。


成績優秀ない組の彼のことはいくら僕でも

知っていた。


当時勝手に冷たく怖い人だ、なんて思っていた僕は

「...ご、めんなさい」と小さく呟いた。


すると立花君は僕を見ると後ろに立っていた子達に

向かって


「何をしている。 こんなことをして恥ずかしくは

ないのか」と問いかけた。


そう言われると立花君が怖かったのか、パタパタと


彼らが走っていく足音が後ろから聞こえた。


それを見ると立花君は僕を立ち上がらせ、


「お前もだ。 下ばかり見ずに堂々とせんか」


と言うと同じい組の潮江君の方に走っていった。


...それがきっかけ。


それ以来、中々勇気が出ずに声すらかけられなかったが


遠目に見る彼の行動一つ一つがかっこよく見えた。


声はかけられずとももう少し近くにいたいと、

い組に入りたいと思った僕は毎日夜遅くまで

勉強をした。


それも三年生になった際に叶い、彼と同じ部屋にいる

だけで心臓が止まりそうだった。


い組に入ってからはたまに僕から挨拶をするぐらいで

会話は出来なかったがただただ毎日が幸せだった。


そこから一年が経ち、四年生になった。


上級生になったということで夜間の訓練や実習が

頻繁に行われた。



その中に、少し度を増して危険な物があった。

簡単に言えば選抜チームで

“人身売買をしている城があるので

そこを叩け”という内容だった。


流石にこれを四年生だけで行うことはせず

四年生、五年生、六年生の選抜チームで行われた。


その四年生の選抜チームというのか

は組から伊作、食満君。ろ組から中在家君、小平太。

そしてい組からは潮江君、立花君、僕。

立花君を指示等中心とし、この七名が選ばれた。

立花君と行動出来る、話せる!...だなんて浮かれて

いた自分が後から見れば本当に恥ずかしい。



この実戦がどれだけの被害を出すのか、そんなこと

この時の自分は考えてすらいなかった。

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(プロフ) - 続きが読みたいです…、何年でも待ちますから…!(泣) (2022年9月3日 0時) (レス) @page24 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - MARIさん» 返信が遅くなり申し訳ありません( ; ; ) 頑張って更新します! (2018年1月18日 14時) (レス) id: 0c115415c6 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - 続きが見たいDEATH!(忙しいんですかね) (2018年1月7日 12時) (レス) id: f2fb6e2bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:草餅 | 作成日時:2017年11月1日 11時

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