音と ページ22
仙蔵目線
「寂しい」
「__＿_____」
普段のAからは想像が出来ない様な顔と声は、
私の動きを止めた。
数秒、身体が止まるが、すぐにAの横に座り、
布団の中から手を出させ、それを握った。
「側に居るから、安心しろ」
と、言うと、Aは
「...ありがとう、仙ちゃん」
と、目を細めて笑った。
暫くすると、Aは寝息を立て始めた。
先程に比べ、大分楽そうな事に気づき、安心する。
『ドッドッ』
“それ”に対し、私らしくもない、理由が分からない。
そんな事を考えながらAを起こさぬ様に静かに
片付けをする。
桶の水は... もう捨てて良いだろう。
薬を入れていた皿と一緒に、保健室へ戻そう。
『ドッドッ』
先程から何なんだ、どうしてそう騒々しい？と
その‘音’の原因を考える。
桶と皿を手に、廊下へ向かう。
『ドッドッ』
何を考えている？ Aは大切な同級生だ。
しかも男だぞ？ なのに何故？
襖を静かに開け、閉める。
『ドッドッ』
嘘だ、勘違いだ、きっとそうに違いない。
「(どうして私は)」
休日で誰もいない廊下。
襖の前で、座り込んだ。
『 寂しい 』
「(あの時 Aに対して)」
「(_____愛おしい、なんて)」
ドッドッ、と騒がしい心臓が、1秒でも早く
静まり返ってくれと願う。
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涼(プロフ) - 続きが読みたいです…、何年でも待ちますから…！（泣） (2022年9月3日 0時) (
レス) @page24 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - MARIさん» 返信が遅くなり申し訳ありません（ ; ; ） 頑張って更新します！ (2018年1月18日 14時) (レス) id: 0c115415c6 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - 続きが見たいDEATH！（忙しいんですかね） (2018年1月7日 12時) (レス) id: f2fb6e2bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：草餅 | 作成日時：2017年11月1日 11時
