四羽 ページ5
外野がうるさいな………
『ねえ、今人間を罵った神様方は、呂布に勝てますか?貴方達だけで、あの英雄を倒せますか?』
その瞬間、会場が静まりかえった。
やっばり、か………
『トール様、呂布との仕合はどうでしたか?』
次に、今のやり取りを黙って見ていたトール様に話しかけた。
トール「ああ、楽しかった。もう少し早く出会っていれば、好敵手になれただろう」
そうか………
『呂布も喜んでいました。楽しかったと』
ありがとうございました、と言い残し、その場を去る。
つもりだった。
『ちょっと陳宮!?それに君達も!何しようとしてるのさ!』
陳宮「止めないでくれファノン殿!」
呂布軍「我らは呂布軍!死して死しても殿と共に!」
わかるよ。
わかるからこそ、辛いんだ。
僕はそっちには行けない。
トール「……よかろう…あの漢への…呂布奉先への、手向けだ」
ってトール様!?
そうこうしている内にトール様の神器、ミョルニルが構えられる。
………ああもう!仕方ないな!
『あとはもう知らないよ!』
陳宮「……感謝する。殿の名は、雷鳴と共に轟くぞ!!」
呂布奉先と共に逝く臣下達。
彼らを風で送った後、それを羨ましく思った僕自身にも目を背けて、今度こそステージを去った。
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わらび餅〜桜風味〜 - はじめまして(大遅刻)。この度は私の作品を読んでくれてありがとうございます。ここでいうのもおかしいですが、これからも暖かい目で見てくださると助かります。 (8月1日 13時) (レス) id: 50ab859c9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わらび餅〜桜風味〜 | 作成日時:2023年7月25日 20時