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スヒョンSide
｢え、嘘でしょ…。ねぇ、グク兄？
生きてるんでしょ？ねぇ…。｣
グクの頬を触ったら、
いつもなら温かさを感じるはずだが、
冷たいままだった。
｢グク兄…。グク兄…！うぅ…うっ…。涙｣
その場で崩れ落ちて、泣き続けた。
｢あぁ…、グク兄…僕1人だよ…。1人なんて…無理。
生きていけない…。涙 僕はどう生きたらいいんだ…！｣
泣きながらも怒りが混じって、
つい両手の拳を床に叩きつけた。すると、どこからか、
ひらひらと1枚の紙が僕の手元に落ちた。
｢…これは…。｣
よく見ると、グクからのメッセージだった。
内容
スヒョン、長年研究してきた
クローン人間の長生き開発、ついに完成したぞ。
説明書通りにやってみてくれ。そうすると、成功する。
それじゃ、またいつか…。
チョン･ジョングク
以上
｢グク兄……。涙｣
また涙が止まらなくなって、1人で号泣した。
｢ありがとう…、グク兄…。涙
ナムじいとグク兄の分も背負って生きるね。｣
覚悟を決めた後、涙をふいた。
その後、グク兄をお墓に埋めて、手を合わせて祈った。
｢よし…！頑張るぞ…！｣
そうして、作ってくれた説明書を見ながら
一生懸命作り続けた。また長く…時が流れた。
記者｢ハァ……ハァ……、ここは…どこだ？
いつの間にか迷ってしまった。｣
1人の記者が、森林の中歩き続けていた。
記者｢お腹…空いたな…。死にそうだ……。｣
徐々に歩くペースが遅くなり、木に寄りかかった。
記者｢はぁ……、スマホの電池…残り8%か…。｣
スマホを見たら、電池が少なくなっていた。
記者｢モバイルバッテリー…
車の中に置いてきちゃったし。どうすれば…、ん？｣
ふと遠くを見たら、霧が徐々に消えて、
1軒の建物が見えた。
記者｢あ、あの家…かな？｣
遠くにある家に向かって、やっと着いた。
記者｢ふぅ…。｣
おそるおそるインターホンを鳴らした。
記者｢…出てこないな。留守か…。｣
すると、玄関のドアが開いた。
｢なんだね？君は。｣
髭を生やしたおじいさんが出てきた。
記者｢あ、すみません…。
もし良ければ…、寄ってもいいですか？
ずっと歩いてきて疲れてしまって…。｣
｢あぁ、構わぬ。気が済むまで、使ってよい。｣
記者｢ありがとうございます…！助かります！｣
そして、家の中に入った。
リビングに案内され、ソファーに座った。
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作者名：りな | 作成日時：2019年11月16日 1時
