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グクSide
うつむいて泣き続けていたら、予知能力が働いた。
“あと5分で夕食できます。”
｢…もうこんな時間か。…行かないとな。｣
涙を拭いて、テレポーテーションで移動した後、
寝室に着いた。
｢(気分切り替えて、リビングにいこう。)｣
ドアを開けて、リビングに向かったら、
キッチンで料理をしているチャンミンの姿が見えた。
｢(料理してる姿も…チャンミンの笑顔も…、
見られなくなるなんて…寂しいな。)｣
すぐにチャンミンの所へ駆け寄って、
後ろから抱きしめた。
チャンミン｢うお！グク、起きたのね♪｣
｢うん。ふふ。｣
チャンミン｢もう少しで出来上がるから、待っててね。｣
｢うん！分かった♪｣
そして夕食ができて、お互い食べ続けた。
｢あの、チャンミン。｣
チャンミン｢ん？｣
｢明日は、仕事の帰り遅くなるの？｣
チャンミン｢ううん、夕方には戻るようにするよ。
それで…、どうしたの？｣
｢…伝えたい事があるの。｣
チャンミン｢そうか、分かった。｣
そうして、1日を終えた。6ヶ月目の2日前になり、
チャンミンは仕事に出かけていた。
｢今夜…傷つけるかもしれないけど、
言わないまま忘れる事なんてできない…。
覚悟は、決まってる。うん、しっかりしないと。｣
夕方になるまで、タイムマシンの修理や準備を続けた。
チャンミンが帰ってくる10分前になると、
ソファーに座って待ち続けた。
｢ふぅ…、大丈夫大丈夫。うん、しっかりするんだ。｣
胸を叩いて覚悟を決めた。
そしてついに、チャンミンが帰ってきた。
チャンミン｢ただいま！やっと仕事終わった…。｣
リビングに来た後、
冷蔵庫からペットボトルの水を飲んだ。
｢あ、チャンミンおかえり♪｣
チャンミン｢やっぱ家が落ち着く♪
それで、かしこまっちゃってどうしたの？｣
僕が座ってるソファーの向かいの椅子に座った。
｢昨日言った…伝えたい事で……。｣
チャンミン｢あ、あれか！よし、聞いてあげるよ♪｣
｢あの…実は…。｣
少しの間、沈黙が流れた。
チャンミン｢どうしたの？グク。｣
葛藤を取っ払って、重い口を開いた。
｢僕はこの世界に生まれていないんです…！｣
チャンミン｢…え？｣
｢クローン人間として、育ってきたの。
信じられないかもしれないけど、
タイムマシンで2019年から来たの。｣
チャンミン｢え、2019年…？
とすると、6年前からやってきたって事？｣
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作者名：りな | 作成日時：2019年11月16日 1時
