【新番組】ツイステッドプリ◯ュア！【twst】 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:152 hit

ページページ2

アラームの音が、頭の中に響く。

「……ん……」

　音を止めてムクリと起き上がる。時計はハートの女王の法律で決められた、本日起き上がらなければならない時間を指している。

「……ぐぅ……」

　ふと目を横にやると、未だ起きないバ……デュース。あまりにも心地良さそうに寝ていて、こちらまで眠くなってきたがどうにか眠気を抑え立ち上がり、背伸びをする。

「んーっ……はぁ……なんかダリィ……」

　まぁ、足掻いたところであの寮長には逆らえないことは重々承知している。「おーきーろー」とデュースに声をかけると、あまり良くなさそうな目つきで睨まれる。

「……エースか……ふあぁ……」

「はよ。さっさと着替えねぇと首刎ねられんぞ」

　でけぇ欠伸だな、と思いながら言うと「あぁ……」とデュースは起き上がった。さて、オレも早く着替えないと。こう言って俺が首刎ねられたらダサいったらありゃしないし。

「お、エースちゃん。おはおは～☆」

「はよーございまーす」

　歯を磨きやらなんやらを済ませるため洗面所へと入ると、3年のケイト先輩がいた。しなければならないことは全て終えたようで、その証に右目には赤いダイヤが描かれている。

「先輩、今日早くないすか？餌やり当番か何か？」

「そうそう、フラミンゴたちのね～」

「あぁ、なるほど……てか思ったんですけど、男子高校生にピンクの服強要するの何気に酷くないっすか？」

「うーん、でもまぁ、これはまだマシじゃない？」

「…………確かに」

　これよりもっと意味の分からない法律をいくつか頭の中に書き出して、苦い顔をした。その様子を見てあははっと笑うと、先輩は「早く準備しないと朝食食べそびれるぞ～」と言い洗面所を後にした。別にそれに特別焦らされて、というわけではないが、時間が迫ってきているのは確か。歯を磨く手の速さを少しだけ上げた。