背の高い男に追い剥ぎされた【崩スタ】 ページ1
『はぁっ、はぁっ、』
薄暗い裏道に一人の女が怯えながら逃げている。
この女の名はA。
父が行商人をしており、今回一緒に着いてきたのだ。
しかし、移動してる最中に襲われ、身を隠していたのだが……
『ここ……なら、大丈夫だよね?』
身を隠したのはゴミ箱。
髪の毛もちゃんと中に納まってるから、バレないはず……
_______ザッザッ
『(バレませんようにバレませんように……!!)』
……足音が遠ざかって行く。
『(やった……!)もう出ていいかな……』
顔を出そうとした瞬間……
?「見つけたぞ」
『ひっ!!!』
髪の長く赤い目がこちらを見ている。
まるで……捕食するかのように。
『いやっ!離して!誰か……!!』
近くに知り合いのなのかが通る。
『なのかちゃ、助け……!!!!!』
ビリィッ
『……えっ』
?「お前が身につけるのは、俺があげたやつだけでいい。」
『え、は……?』
見知らぬ男に服だけではなく下着諸共破られてしまい、
纏うものがなくなって困惑する。
?「これを着ておけ。」
と、言って渡されたのが……
『……ぶかぶか……』
男が来ていた服だった。
服越しに伝わる男の体温で、ドキドキする。
『あの……離して!』
我に返って男の胸を叩く。
大人しくしてくれないAに痺れを切らしたのか、
?「聞け。お前の夫は俺だ。」
『夫……?』
そうだ、この人は私の大事な……?
『ごめ、んなさい……私、おかしくなってたみたい。』
?「気にするな。」
『貴方の名前は……?』
「刃だ。」
__________________
『別に言霊を使わなくても、普通に出会ってたら付き合ってたのに……』
「俺は言霊を使えない。」
『……は?』
「あら、使えないことは無いわよ、刃ちゃん。
使いたいのなら、私が教えてあげてもいいわよ」
「対価は」
「ふふ、Aとの時間よ」
「……」
『……』
この沈黙は部屋に帰るまで続いた。
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作者名:もなか飴2(本物) | 作者ホームページ:http://ppap1215
作成日時:2023年10月21日 23時