転生しても推しは大好きに決まってる【HQ】

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Aサイド


見知らぬ女子が困っているからと言ってすぐ声をかけ手伝ってくれる人なんて現実になかなかいないだろう

これから部活もあるのにだ

なんて男前なんだ西谷夕

こんな男を推さないわけがない

さすが推し！烏野の守護神！衛輔くんのライバル！


西谷｢ほら貸せ！｣


いけない、あまりに感動してぼーっとしてた！


A『え、でもこれから部活があるんじゃ…』


ノヤっさんが持ってるエナメルバッグを見ながら言った


西谷｢いいってことよ！困ってる人を助けねぇなんて男じゃないしな！！｣


そう言ってノヤっさんが笑った

まじ痺れます！！ノヤっさん！！
その男気を私が無駄にするわけにはいかない


A『じゃあ、ワークお願いします！プリントは私が持ちます！』


西谷｢わかった！職員室までか？｣


ワークを受け取ってこちらを見て聞いてきた


ヴッ！ノヤっさんが私を見てる…


A『そうです！』


とてもじゃないが私には長時間目を合わせるなんて出来ないからワークの上のプリントに目を向け手を伸ばした



西谷｢敬語ってことは1年か？おれは2年の西谷夕だ！よろしくな！｣


是非ともよろしくしたいがよろしくしちゃいけない気もする…複雑な心境…


A『1年2組AAです！よろしくお願いします！西谷先輩！』


今度は頑張って目を合わせながらニコッと笑って言うとノヤっさんが固まった


ふはははは！知っているぞ私は！
ノヤっさんが先輩と言われたら喜ぶことを！！

そして平均より可愛いと思われる後輩女子に目を合わせながら笑って呼ばれたら効果倍増なはず！！


西谷｢お、お前…特別に夕先輩と呼んでいいぞ！俺もAと呼ぶ！！｣



名前呼びきたーー！！

しかし夕(ゆう)なんて前世でも呼んだことないけど…


A『わかりました！ワーク持ってくれてありがとうございます！夕先輩！』


推しに言われちゃ呼ぶしかないよね？

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