1年生を、ましてや3つも下の子をパシらせなんて!! ページ20
「レオナー…っと、居た居た。今日は飯持って来なくていいって言われたから持ってこなかったけど良かったのか?」
植物園につきレオナを見つける。
流れるように近くに座った俺の太腿を枕にするレオナも当たり前のように頭を撫でる俺ももう3年もずっとやっているからそれがふつうになってるのだろう。
レオナはグルルと心地よさそうに喉を鳴らして口を開く。
「ああ。丁度いいパシリが出来たんだ。」
そう言うと同時に遠くから足音が聞こえる。
「レオナさーん!買ってきたッスよ〜…ってさっきの!!え〜と、A…さん??
留年してるって言ってたしもしかしたらって思ったけどやっぱりレオナさんの知り合いだったんスね〜」
レオナが知り合いだったのかと言うような顔をしていたので先程の話をする。
「ふん、Aを狙うとは見る目がねえな。ラギー」
「雰囲気ふわふわしてたし財布も高そうだったからどっかの甘やかされて育ったお坊ちゃんかと思ったんスよ。後でクラスで1人で0から企業を立ち上げてたった数年ね富豪レベルまで稼いだ実力者だって聞いてびびったッス!」
「はは、隙だらけの無害そうなやつに見えたなら良かったよ。無害そうだと警戒されにくいから商談もすんなり行くことが多い。」
昔誰だったか無害そうな顔してそーっと近づいて一気に締め上げるから蛇みたいだと言われたことがあったな、なんて思い出してそこでようやくレオナが1年生をパシらせてるという事実に気づく。
「というか、レオナ!何があったのか知らないけど1年生をパシらせるな!
ラギーくんもレオナがごめんな。これお小遣いやるから好きなもん買えよ。」
いいんスか!?と言ってなんの躊躇いもなく受け取るところが強いなぁと見てるとレオナに気にいったやつできると財布の紐どころか警戒心まで緩くなるのヤメロと言われる。
可愛い子には貢げって言うし良くないか!
とりあえずラギーくんの柔らかい髪と耳を堪能しているとレオナが髪をいじってくる。
「随分と凝った髪してるなぁ?」
「ああ、ジャミルがやってくれたんだ!」
お前のところの坊ちゃんの従者か、と言うと明日はおろしてこいと言われる。
髪下ろすと邪魔だからやなんだけどなぁと思いつつそういえば、と思い出す。
「今日6時間目俺らのクラスで授業教えるけどレオナ出るか?」
「…出る」
珍しく授業に出ると言うのでそうか!と笑って頭を撫でるとまた満足そうに喉を鳴らした。
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