【歌/い/手】 甘々な日を。

srmf ページ2

side まふまふ

僕とそらるさんの間での約束事は4つ。

1つ、帰りが11時を回るなら必ず連絡すること。

2つ、飲みに行く時はかならず誰と行くかを報告すること。また、飲めるのも缶ビール2杯まで。

3つ、そらるさん以外の人に餌付けされないこと。

4つ、首輪は見せないようにすること。

関係を結んだDom、Subの中でも約束事は少ない方でしかも緩い。

1番の理由としては2人ともDom/Subとしての欲求が強くないことだけど、そらるさんはSubとしての僕を信頼してくれている…と思う。

Subの本能が薄いからDomのGlareを浴びてもそれが余程強くない限り抵抗することが出来るから。

まぁ、結局は本能が薄いからかな。

例えばskurのところなんて約束事数え切れない程あるし。
正直あそこのコンビ怖い。

あ、そらるさんが呼んでる。

side そらる
呼べば笑顔ですぐ俺のところに来るまふまふ。
尻尾と耳が見える…
猫じゃなくて犬の尻尾と耳が…

あんだけぬこぬこ言ってんのにな。こいつ俺の前では性格犬だからな。

「そらるさーんなんですか？」

俺とまふまふは同棲している。お互いDom/Subの欲求が薄いとはいえ欲求が満たされなければ体調を崩してしまうのはDom/Subの性で。

それに一緒にいた方が作業も楽だしな。

「夕食何がいいかなって思って」
「うーん、特に希望は無いですけど…」

まふまふが首を捻る。

「まず冷蔵庫何があんですか」
「ほぼ何も無い」
「買いに行かなきゃ駄目じゃん」

買いに行こうとしてるから希望を聞いてたのだがこいつには伝わってない。


「じゃあ！一緒に買いに行きましょう！」
「あっちで決めるか…」

晩飯はスーパーで決めることにして「準備してくる」とそれぞれ自室に向かった。

寝る部屋は基本俺の部屋だからまふの部屋は着替えとまふの物置みたいな感じになってる。

作業は作業部屋が別にあるし、ゲームとかテレビが置いてあるのがリビングだからだ。

「そらるさーん、準備出来ました！」
「すぐ行く」

エコバックをちゃんとリュックに詰めて携帯と財布。

「行くか」
「はい！」

ここからスーパーは歩く距離にちょうどいい。散歩がてらになるしまふと色々話しながら歩くの楽しいし、一緒に買い物に出るのは結構俺は好きだった。

「…そらるさん、笑ってる」
「え？」

まふまふが唐突に俺の頬をつついて呟いた。
笑ってる自覚なかったわ。怖い。


文字数( º дº)＜ｷｴｪｪｪｴｴｪｪ

説明の方少し追加致しました。

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