bjさんにも兄がいた2

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一虎と別れてバイクに乗り家に帰ってご飯とお風呂を済ませて自分の部屋で寝転んでゴロゴロしていると圭介が部屋に入ってきた

圭「兄貴ちょっといい？」

『どうした？』

圭介は少し深刻そうな顔で聞いてくるので寝ていた体を起こし自分の隣に座るように空けた

圭「帰る時の事なんだけどさ、一虎のお父さんが暴力振るってるらしいんだ…」

やっぱなんかあると思っていたけど虐待だったのか

『一虎は怪我とか大丈夫なのか？』

圭「一虎はあんま殴られたりしてねぇらしいけど一虎のお母さんが…」

『そうか…』

圭「それで一虎のお母さんが一虎にどっちの味方につくか聞いてきて一虎も辛いみたいでさ」

一虎のお母さんもDVされて精神的にきつい状態なのだろう
一虎もまだ子供だし親からの愛が欲しいはずなのに味方だのなんだの言われたらしんどいはずだ

圭「でも兄貴が今日一虎の味方だって言った時少しだけ一虎嬉しそうだったんだ…兄貴、一虎のこと救ってやってくれねぇか？」

必死に言ってくる圭介の頭をぐしゃぐしゃに撫でた

圭「わっ、兄貴？」

『圭介は優しいな』

圭「でも俺じゃなんも出来ねぇ…」

『兄ちゃんに任せとけ！！』

圭介に向かって笑うと安心したのか圭介も笑った

圭｢ありがとう兄ちゃん｣

『は？』

今、兄ちゃんって言ったか？言ったよな？？兄ちゃんって呼んでって言っても恥ずかしいからと兄ちゃんと呼んでくれなくなった、別に兄貴でも嬉しいんだけどあんな可愛い弟に｢兄ちゃん｣なんて呼ばれたらなんでも願い叶えちまうよ

圭「？」

『何でもねぇ、とりあえず任せとけ』

圭「おう？」

たまに出てくる兄ちゃん呼びを指摘して言われなくなったら多分俺は泣くので圭介には黙っているつもりだ

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