bjさんにも兄がいた

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大きくしていこうと言ったものの特に喧嘩を売られることもなく暇だったので圭介に連れられ佐野家に行った

『おーい、来たぞー』

圭「来たぞー！」

玄関を開けて声を上げると奥の方からドタバタ聞こえ万次郎が玄関まで走ってきた

万「A！勝負しろ！」

万次郎が飛び蹴りしようとしてきた足を掴んで宙ずり状態にしてやった

『俺に勝とうなんざ100年早いな！』

圭「兄貴かっけぇ！！」

万次郎は負けて不服そうだが相変わらず俺の弟可愛い

万「もう1回勝負やりてぇ！」

圭「兄貴！俺も！」

『また今度なぁ』

万「Aいっつもそればっかじゃん」

万次郎が拗ねて文句を言ってくるので頭をぐしゃぐしゃに撫でてやるとすぐに機嫌が直った、チョロ可愛いなぁと見ていたら急に誰かが抱き着いてきた

エ「Aにぃ！」

『エマじゃねぇか』

エ「聞いてよ！真にぃが！」

エマは最初会った時は懐いてくれなかったけど話していくうちにAにぃと慕ってくれるようになった

『最悪だなぁ、いっそエマも俺の妹になるか！』

エ「なりたい！！」

万「じゃあ俺の兄貴にもなるってこと？」

『そうなるなぁ』

万「よっしゃぁ！」

喜んでくれている2人の頭を撫でてやり圭介の方をみると下を向いてプルプル震えていた

『どうしたんだ圭介？』

圭「…の……ちゃ…だ」

『ん？なんて言ったんだ？』

何か言っているが聞き取れずもう一度聞き直すと圭介は顔をバッと上げ

圭「俺の兄ちゃんだぞ！！」

(拝啓 母さんへ 俺の弟がこんなにも尊い)

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