にぃ ページ4
・
「つけられてる。尾行の仕方からしてマフィアだと思うけど。」
・
・
「何でマフィアだって判るんだよ。」
「前につけられたことがあるんだよねぇ。」唯の構成員だったけど、と当時の事を思い出して。
「まぁ、その時は全身の血液を全部抜いて綺麗に殺してあげたよ。
ちゃーんと、マフィアに送り返してあげてね。」
白雪はにこにこし乍話す。
相変わらずだな、三輪は苦笑する。
「それより三輪!早くご飯作って!」脚をばたつかせる。
「今遣ってるよ。それより手伝え!」
お玉を持った儘くわっと怒鳴る。
咖哩を作っているのだろうか。そろそろ出来るよと白雪に教え、それを聞いた白雪はわーい!と子供の様に叫ぶ。
「お前には大人としてのプライドは無いのかよ。」
「そう云う三輪は歳上としてのプライド無いよね。」ふふ、と笑う。「年下の私と一緒に居るんだもん。」
「、ほっとけ。」
・
・
ーーーー
「おっ、旨いじゃん!さっすが!」
私料理出来ないからねぇ〜、と笑い、何時しか遣った大失敗を思い出し、思わず苦笑いして。
「 いい加減咖哩位作れるようになれよ。切った野菜と水とルー鍋に入れるだけだろ 」
「わたしこどもだからできないの!!みわのきちく!!」
「 チッ22歳児は黙れ 」
此でも大人なのだ。
子供でも化け物でもない、一人の女性だ。(身長は決して気にしてはならない)
・
・
・
・
***
「みーんな!あそんでくれてありがと!
__でも雑魚だからなぁ、w
そんな少人数で勝てると思った?軍隊でも作ってから来るべきだったね。」
情報収集は流石だったけど、と笑って。
その笑顔に、声をあげる事も 怯える事もしない。
出来ないのだ。
地面に転がる数十人のヒト達は息をしていない。ナイフや拳銃、色々なもので抵抗したのだろう。
__でも、
如何足掻いても白雪には勝てない。
「__誰?
マフィアだよね。早く出てきて。話なら聞いたげる。」
真顔で呼び掛ける。
靴音が響き、外套を着た一人の男が出てくる。
男はにィ、と笑う。
「、よォ、こんばんわ。」
.
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
52人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Utsuro x他1人 | 作成日時:2017年11月10日 1時