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#11【お試し】 ページ12

今、全てが繋がった。マンディの行動には意味があったんだ。

「あれ?なんかすっきりした顔してるけど、どしたの?」

と、彼は私の顔を伺う。私はなんでもありません。と言って話に戻った。

「やっぱり、私は複数のアビリティにかかっていたんです。
マンディには本音を言わされ、サースディさんには慈悲の心を与えられ、チュースディさんにはやる気を与えられた。そうなんですね?」

「そこまで分かっちゃうと、俺のアビリティも推測出来るんじゃないかな?」
「その人の才能を開花させる。だ。」
「え、紺が言うの!?そこは美琴ちゃんに言わせようとしたのに!」
「うるさい。勿体ぶったって時間が無くなるだけだろ。」

私は二人のやり取りを見つつ、思った。才能を開花させる。それはどんなものなのだろう。

「ま、まぁ俺のギャラリーで俺のアビリティを見せるよ。」









___ギャラリー___

中は縦に広く、壁には様々な絵が飾ってある。肖像や風景画、スケッチブックの下書きまである。

「綺麗な絵ですね〜!」
「えっそう!?いや〜照れるなぁ〜」
「客は誰も来ないけどな。」
「ぐっ」

私はしばらく絵を眺めながら歩いていると、私の腰辺りしかない扉を見つけた。周りの壁と同系色なため見つけづらくなっている。

「ウェンズディさん、これ何ですか?」
「あぁ、それね。俺の作業場。入ってもいいよ。」
「ん?俺も初めて見るな。」

私は小さな扉を横に開いて中を覗きこむ。

「失礼しまーす……」
「うわっなんだこれ、汚ねぇ!」

後ろから澤田さんが嫌そうな声をあげる。う、確かに入りたくないかも。

油性絵の具の独特の匂いと、数年放置されたかのような埃っぽい空気。
けど、描きかけの絵や鮮やかな絵の具を見ると入りたくなってきた。

私はそっと足を入れ、扉の下の階段を降りる。地下みたいに下に伸びた部屋は暖色系の照明を使っているのか、明るく暖かった。
澤田さんも渋々ついてきた割りには部屋に見渡し、興味津々な様子だ。

「どう?俺の作業場。」
「作業場らしい作業場ですね。で、アビリティを見せる。って……?」
「うん、ちょっと待ってな。」

ウェンズディさんは階段を降り始め、階段の側にある棚から一冊のノートを取ってきた。

「これは今まで俺がリピーターの勧誘をして、リピーターになってくれた人の情報が載ってるノート。俺が開花させた才能に関しても載せてある。

私と澤田さんはノートを開いた。

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ボッチ猫=二人猫(プロフ) - 青りんごさん» 頑張ります!更新が遅れてしまうかもしれませんが、が、頑張ります! (2016年12月10日 13時) (レス) id: 4715a0d10f (このIDを非表示/違反報告)
青りんご - すごく面白いです! 続きが楽しみです。これからも、頑張ってください!応援してます♪ (2016年12月6日 19時) (レス) id: d514a0beac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ボッチ猫=二人猫 | 作成日時:2016年6月5日 13時

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