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#1【ある日1】 ページ2

謝りたいのに謝れない。

さらに誤解を招くことになるし、そんな面倒臭い関係なら要らない。


友達なんて。




女子は依頼書を読んで溜め息をつく。

そんな彼女とは関係ない教師の声が教室に響く、今は授業中だ。


彼女の溜め息には二つの意味合いがある。
ひとつは依頼についてだ。
彼女はこの手の依頼を今までに5回は受けた。

それに厭きたのではなく、憂いを感じたのだ。

結果はよくとも過程が、彼女にとっては酷に見える。


もうひとつは教師の頭の上で遊び呆けている知人に対してだ。


正直知人と認識していたくない。


その男は空気関係無しに喋りだす。

「この教師……髪うっす。」

と言いながらその教師の頭をいじる。


うーわ。

私からしてみればその光景は、警察をすぐ呼ぶべき状態だと思う。

それでも尚、誰にも通報されないのは彼が特異な存在だからだ。


管理会から要請されて現実世界に来た、不幸を喰らうことを生業とする[再成]という者達だ。

管理会とは、後ほどに。


その男は、組んでいるわけではないのに私と共に行動しようとする。

はっきり言って迷惑だ。




とにかく私はこの二つで頭を抱えているのだ。


女子は呟く。

「……こうしている間にも不幸者は増える……」


その呟きに気付いたのか、教師が彼女の方を向く。


しかし、教師が振り返る前に[再成]である男とリピーターである女子は目を合わした。








瞬間現実世界の時は止まり、別世界の時が動き出す。



女子は溜め息を止め、改めて自分の立場を再確認する。


場は中学校舎教室内、時は夕刻、人は己と子が二人。


今から不幸が起こる。


「不幸狩り、開始。」





彼女はリピーター。[再成]と共に不幸狩りをし、今を生きる。


一人の少女だ。

#2【ある日1】→←プロローグ


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設定タグ:ボッチ猫 , 曜日キャラ , 不幸   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ボッチ猫=二人猫(プロフ) - 青りんごさん» 頑張ります!更新が遅れてしまうかもしれませんが、が、頑張ります! (2016年12月10日 13時) (レス) id: 4715a0d10f (このIDを非表示/違反報告)
青りんご - すごく面白いです! 続きが楽しみです。これからも、頑張ってください!応援してます♪ (2016年12月6日 19時) (レス) id: d514a0beac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ボッチ猫=二人猫 | 作成日時:2016年6月5日 13時

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