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「いらっしゃいませ・・・こちらへどうぞ」
にこにこと接客する。私にこの仕事向いてるみたいだ。
まふさんの行きつけのお店ならバイトしていい、とお許し?を貰ったので先月から働き始めました。家賃半分くらい払わないとね!
「名前ちゃん、また来たよ〜」
「あ、加藤さん。いらっしゃいませ」
いつも通りカウンターに座る加藤さん
「定期的にここのコーヒー飲みたくなるんだよね〜」
「ふふ、前も言ってましたね。彼女さん置いてきたら拗ねちゃうんじゃないんですか?」
「本当は一緒に来るつもりだったんだけどさ、友達とディズニーデートだからバイバイ、って今朝言われた」
「あら、残念でしたね(笑)」
常連の加藤さんには同棲中の可愛い彼女、茉莉ちゃんがいます。いつもは2人で来てイチャイチャしてるんですが、今日はおいてけぼりをされたみたいですね。
「でさー、最近茉莉に薦められて黒髪にしてみたけどどう?落ち着かないんだよね・・・」
「私もそっちの方がいいと思いますよ」
「そう?・・・ところでさ、あそこに座ってるイケメン2人って知り合い?」
加藤さんが顔をよせてきて小声で話す
「え?あぁ、そうですよ」
言われた方を見てみるとまふさんと彼方さんだった。イケメンオーラがすごい!窓からの光と相まってキラキラしてるよ
「でさ、金髪の人、彼氏?」
「へ!?え、あ、なんで・・・」
何故バレた?!私がチラチラ見てるの気づかれてた?しかも何故彼方さんじゃなくまふさんってのまで?
「お、名前ちゃんの顔赤くなったし当たったかな。彼さ、可愛いね」
「え、加藤さん男の人も守備範囲なんですか?茉莉ちゃんに言っときます・・・」
「いや、そうじゃなくて!名前ちゃんのことチラチラ見ててさ、俺と話してるの睨んでくるんだもん(笑)」
「そんな、まさか・・・まふさんに限ってそんな事」
チラリとまふさんを見ると目が合った。慌てて逸らされたけど
「ほーら、目で会話とかいーなー」
「もう、加藤さんは彼女とやって下さい」
加藤さんとしばらく話していたらレジ前で待っている人がいたので慌ててフォローに入る
「お待たせしました。980円です。・・・1,000円お預かりですので、20円のお返しです」
お客さんの手のひらに20円を置こうとしたら手を不意にお釣りごと握られた。両手でギュッとしっかり。
「ありがと。また、来るね」
固まっている間にお客さんは店から出ていこうとしていた
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如月(プロフ) - 暖暖さん» コメありがとうございます!相変わらずゆるゆる更新ですが気長に待っててくださいませ(。_。*) (2017年5月28日 8時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
暖暖 - 少し読んでいて気がついたら全部読んでました!めちゃくちゃ面白かったです!!これからも更新楽しみにしてます!! (2017年5月14日 0時) (レス) id: 05da246508 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - まむもさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新ですが、見守っていただけると幸いです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年3月1日 23時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね! (2017年3月1日 23時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
まむも(プロフ) - とても面白いです!これからも自分のペースで更新頑張ってください! (2017年3月1日 20時) (レス) id: f3cbf32148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月 | 作成日時:2016年11月13日 9時