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夢主side


『はぁ・・・まずい・・・・・・非常にまずい・・・
お腹が空いて意識が・・・』


月が顔を出し日が完全に暮れた頃
一人の女がふらふらと街を歩いていた


『適当に男引っ掛けて“ごはん”食べなきゃ・・・
目も霞んできたし、抑えられないかも・・・』


どこかのビルの壁に背を預けて
ズルズルとしゃがみこみ肩で息をする


額にかいた冷や汗を手で拭っていると


「あの、大丈夫ですか?」


白く細い指の印象的な手がスッと目の前に差しだされた


驚いて顔を上げると、マスクで口元が隠れているものの整った顔だと分かる男が立っていた


「え、あ・・・」


いきなりの事に上手く声を出せずにいると男が


「あの・・・はい、これさっき買ったばかりだし…飲めば幾らか楽になるかと・・・」


カバンを漁って未開封のペットボトルの水を差出してくれた


「あ、ありがとう、ございます・・・」


喉が渇いていた私は遠慮なく受け取って飲む
ほっと息をついていると


「その・・・救急車呼びますか?それともタクシーとか・・・?」


どこまでも親切な男性は私にそんな声をかけてくれた


「いえ、もうすぐで家なので大丈夫です」
『こんな親切な人をカモには出来ないな』
と思いつつ家は近くないが嘘をつく


立ち上がろうとすると立ちくらみがしてしまい、
親切な男性に抱きつく様になってしまった


「わゎ!やっぱり救急車!」


意外と男性は背が高く胸に顔を埋めてしまい、驚いて思いっきり息を吸ってしまったのが間違いだった


「っ!!」


甘い甘い美味しそうな匂いが私の鼻を掠める


「っあ・・・」


ここで私の意識は途切れてしまった

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如月(プロフ) - 暖暖さん» コメありがとうございます!相変わらずゆるゆる更新ですが気長に待っててくださいませ(。_。*) (2017年5月28日 8時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
暖暖 - 少し読んでいて気がついたら全部読んでました!めちゃくちゃ面白かったです!!これからも更新楽しみにしてます!! (2017年5月14日 0時) (レス) id: 05da246508 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - まむもさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新ですが、見守っていただけると幸いです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年3月1日 23時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - かなこさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね! (2017年3月1日 23時) (レス) id: 386e3f10ba (このIDを非表示/違反報告)
まむも(プロフ) - とても面白いです!これからも自分のペースで更新頑張ってください! (2017年3月1日 20時) (レス) id: f3cbf32148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月 | 作成日時:2016年11月13日 9時

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