第1話 保留荘での出会い ページ3
『ほ、ほほ、保留荘ってなんですか…』
始めて聞いた単語に驚きを隠せない。
保留荘ってなんだ…なんなんだ…
そう思いながらしどろもどろになる私に閻魔の両隣にいたイカついヤのつく自由業をやってそうな人が近づいてくる。え？何？なんで近づいてくんの？
すると急にヤっさん(ヤのつく人)に両腕を捕まれ。身動きを取れないようにされる
『え!?なに!?しぬの!?やだ!!!死にたくない!!』
「大丈夫だよ。こわくなーい」
赤子に対する対応のようにそう言ってくる閻魔が憎たらしくてしょうがない。なんだこいつ。怖いもんは怖いもん!!!
『くそ閻魔ｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!』
そう叫びながら私はヤっさん2人に黒い車に押し込まれ無理やり乗せられた。もゥまぢ無理…
.
『あの…私これから死ぬんすか…』
「安心して下さい。死にません
保留荘。つっても天国や地獄と変わりませんし、めちゃくちゃ変わった人達がいるだけですし」
「それに俺たちがお前に手を出すことは決してない」
金髪のサングラスさんと黒髪サングラスさんが。そう言ってくる。
安心出来ねぇんだよなぁ!!!
「着いたぞ。保留荘だ」
「あ、着いたみたいですわ。それでは、俺らはここで。ヤバいやつばっかですが頑張ってください」
そういって私を押し出し、車は保留荘に私を残して去っていった
は???いやいや。なに!?どうすればいいの???助けて誰か
前を見上げるとそこには森の中にぽつんとある保留荘らしき建物。ちょっと古びているし静かだが…ほんとに人はいるのだろうか
『204号室か…』
黒髪ヤっさんが言っていた。地獄も天国も対して変わりがなく。地獄の人もいずれは天国にいけるらしい。転生の順番が早いか遅いか、それだけが違うらしい。"留国"、つまり保留荘は地獄か天国かを、なんらかの問題で決められない人が住まう場所らしい
『ついたー…204号室。』
隣の部屋って…誰かいるかな…一応挨拶しとこ…ヤバい人なら挨拶しなかったから殺す。みたいなんありそうだし……あれ??私って死ぬのかな??
そんな事を考えながらチャイムを押す
ピーンポーン。
チャイムがなった瞬間扉が開き"ナニカ"が私を目掛けて飛んでくる。
『うごふっ…』
飛んできた"ナニカ"はシャベルのようだった。そのシャベルは＿
＿＿私の体を貫いた
『ぅ……ぁ』
だいぶ大きな穴が空く
血がどくどくと流れ出し止まらない
＿そのまま私の意識は闇の中に落ちていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨坂 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！ (2021年1月25日 21時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - 初めまして！とても面白いです！続きが気になります、「安心して内ゲバできる」に笑ってしまいましたw応援してます (2020年7月11日 14時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫葵 | 作成日時：2020年7月11日 12時
