返還 ページ10
モルガン「光明様…
まさか今アヴァロンで生きる娘を再び妖魔界に連れ帰ろうだなんて思ってはいませんか?」
ゲンスイ「…!
そうだ。
包み隠さず伝えよう。
妖魔界にいる娘と友であった妖怪達のため、
ケータ殿の友達妖怪として!
娘を妖魔界に 生まれ育った世界へ返すため我はここへ来た!」
ケータ「黄泉ゲンスイ…!」
彼は自分の拠点、妖魔界のことだけでなく、人間 ケータのことも考えた説得をした。
それだけでケータはかなり嬉しかった。
だからこそケータも彼に乗じてモルガンに抗議した。
ケータ「そうだよ!
黄泉さんには大切な友達や恩人が沢山いるんだ!
そのみんなに伝えられないこと伝えられないままで連れ去ったお前なんかに負けてたまるか!」
モルガン「……貴方達のような力ずくだけで解決する愚か者についても今の娘はまた地獄を味わうだけです。
A
母の膝下に座りなさい。」
『はい。』
ケータ達の抗議に眉ひとつ動かさなかったモルガンはケータ達に一言突きつけ今度は娘を呼んだ。
娘は本当にモルガンの膝下に座り、モルガンが織りなす魔術の鱗粉で瞼を閉じてしまった。
モルガン「娘の十年前の記憶を見せます。
これで連れ帰りたいなどとは思わなくなりますわ」
そう言うとAの頭上になにか煙のように見えるものが浮かび上がり、その中からは久しぶりに見た小柄で、母モルガンと似た紫色の髪を二つに結び、かつて青い眼を輝かせていた黄泉姫の姿が映った。
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2018年6月20日 17時