【妖怪ウォッチ2】竜星群 (ページ32)

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魂ページ32

ｹｰﾀ「えぇっ！？

ち、血……なの！！？」

ｱｰｻｰ「受け取ってから千年以上時間が経ってるから匂いとかは一切ないんだけどね。」

むらまさ「そんな血液の塊ごときで人間が魔術とやらを使いこなせるのか？」

ｱｰｻｰ「……彼は体に流す血液からすでに人間ではなかったからね。

魔術を使うためだけに生まれてきたような男さ」

ｼﾞﾊﾞﾆｬﾝ「血の塊持っただけで魔法使えるようになるとか強すぎニャン…」

ｱｰｻｰ「確かにそうではあるけど生きてる内はなんの力も得られなかったんだ。」

ｹｰﾀ「えぇ！？

それってかなり意味なくない？」

ｱｰｻｰ「はは

ケータ君の言う通りだよ。

でもね、

私達の世界ではどんな魔術を使っても勝てないものがあるんだ。」

ｹｰﾀ「な、なにそれ怖っ」

ｱｰｻｰ「［命の長さ］には逆らえないんだ。

それも運命の…」キィィン！

またモルガンの魔弾が飛んできたのだと思った。

いや、思い込んでいた。

ｹｰﾀ「黄泉さん！」

ｱｰｻｰ「まさか…

姪っ子に牙を向けられるとは想定していなかったよ…！」

『伯父上…

このアヴァロン内でその方々の話をするのはやめてください。』

ｱｰｻｰ「それはどうして？」

『あの方々を口に出すなど…妖精族がしていい所業ではありません！

……それに

あの方々は無常すぎる。

貴方が消されてしまう…！

私は…

二度と…誰かを失いたくない！』

ｼﾞﾊﾞﾆｬﾝ「ニャ…！？

黄泉………ちゃん……？？」

彼女の変化にいち早く気付いたのは彼女と百年を越す関わりのある妖怪ではなかった。

このアヴァロンに来てから映像に登場した黄泉姫と、島内に実在する黄泉王の差に肝を冷やされたジバニャンだった。

ｼﾞﾊﾞﾆｬﾝ「もしかして……

.

.

.

ケイゾウのこと覚えてるニャン？」