【妖怪ウォッチ2】竜星群 (ページ13)

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楔ページ13

金の林檎を食べ終わり「極上の味わいでした。」と最高の賛辞を送った彼女は元気になるに連れて、母モルガンにとって最も嫌う言葉を発してしまう。

『動けるようになったのなら妖魔界に帰らないと…

あんまり長くいても私が起きないってびっくりしちゃうよね』

なんと黄泉姫は生き返って妖力が復活したことにより夢の世界から目を覚まし、妖魔界に帰れると思い始めたのだ。

当然、アヴァロンで娘と暮らすことを切望していたモルガンが許すわけがなかった。

ﾓﾙｶﾞﾝ「娘よ。

どこに帰るというのです？

貴方が帰る場所などありませんよ。」

『え、娘…？

え、う、嘘ですよ……ね……？

あ、貴方が……貴方は…私の……」

ﾓﾙｶﾞﾝ「紛うことなき母です。

貴方に鏡と剣を託し、あの妖魔界からこの永久でつまらないくつまらない国に帰らなくてはならない運命を背負った女

そして貴方を殺してまでこの国に置きたくなり、その剣を奪った女…

それが貴方の母親である私、モルガン・ル・フェ」

『…！』

この告白でやっと目の前にいる母親を名乗る女の異常性に気づいた黄泉姫は一目散に逃げ出そうとした。

というよりもモルガンが追いかけるより先に左右非対称の翼で飛び立った。

だが肝心のモルガンは追いかけてこなかった。

それに安心したのか黄泉姫は南へ、南へと進む。

そして自分とよく似た眼の色を持つ船に乗った女に話しかけた。

『お願い！私をここから先の南の土地へ連れて行って！』

「何を言っていますの？

貴方のようなアヴァロン島の住人が今更現世に戻れるはずがございませんわ」

この女の顔をケータ達は見ていた。

ここに来る前の見事な金林檎の林道まで連れてきたあの渡し守、ティートンだった。

「そうだよ〜

私達妖精国の民がこの海の先なんかに言ったら穢れちゃう」

「そうよそうよ。

妖精国以外は汚いわ！」

「というか貴方は何故そんな薄暗い見た目をしてるの？

まるで五女様みたい！」

「「「あはははは！！」」」

そしてティートンと花の妖精達の言葉に絶望した黄泉姫は空から抜け出すことを決心したのか、高く、高く飛び上がり南に向かう。

だがそれは突然叶わなくなった。

見えない壁にぶつかったとでも言ってしまおう。