【妖怪ウォッチ2】竜星群 (ページ11)

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十年前ページ11

『ここは……どこ？

なんで私まだ生きて……いるの……？』

ﾓﾙｶﾞﾝ「あぁやっと目を覚ましてくれたのですね。

愛しい娘よ」

『だれ……あ、貴方は……！』

ﾓﾙｶﾞﾝ「私の顔を覚えてくれていましたか？」

ケータ達は黄泉姫が自分を殺した母親の姿を見ると敵意を向けるものだと思っていたが、実際の彼女の反応は違った。

彼女は懐かしいものを見るような眼差しを向けたのだ。

『はい。

最近数十年間は見ていませんでしたが…

昔夢の中で私を癒してくれた人…

そしてここを夢で何度も私は…見………た……』

だがモルガンに抱えられていた彼女は途中で呼吸が途切れそうになった。

それを見たモルガンの表情が悲壮極まりないものに変わる。

ﾓﾙｶﾞﾝ「なっ、

一体何故！？

何故こんなにも呼吸が浅いの！？

私は貴方の頭の傷、目の傷、胸元の傷、全て癒して生き返らせたというのに！」

「妖力が消えたんだよ。

それを回復させねぇとどんな医術も無効だぜ」

焦ったモルガンの前にあのあくどい顔をしたヤミ鏡が忠告する。

だがそのせいでモルガンは更に焦ることになる。

ﾓﾙｶﾞﾝ『ヤミ鏡！

そんな…

私は…私はどうすればよいのだ！？

弟を無くし、真相達は頼れず、息子、妹達は私を理解できない…

そんな時にやっと、やっと手に入れることができたあまりに愛しくて…美しくて……優しくて……

私の一部にしたいほど切望した子なのだ…！」

ヤミ鏡「ならその娘にオレが力を貸してやる」

それは悪魔の甘い囁きのようだった。