四十八輪 ページ48
小金井「俺は帰る!
毛利さん 車を出してくれ!」
毛利「し、しかし この時間にバスはございません!」
小金井「どっか宿のある所まで送ってくれよ!
あんた客の言う事は何でも聞くようにここの主人に言われてるんだろう!?
だったら従え!いいな!?」
八重姫「私も行くわ!」
禅田「わ…私も!」
祭沢「こんな所に長居は無用だ!」
『な…
お姉ちゃん待ってよ…!』
ルフェ「ここには一般的な宿泊向けの設備が揃っているのに何もそこまで焦って帰ろうとしなくても…」
毒入り料理を食べてしまったわけでも命に関わる大怪我を負ったわけでもないのだからジッとしていればいいのにと考えてしまう私は少し前の事件の経験から一般感覚とズレてしまったのだろう。
いやでも待て
少し前の事件の最年少被害者の女の子は寝ていたはずなのに更に鎮静剤を撃たれた上で殺されている。
この館に長居は無用というのは案外間違いではないのかもしれない。
『ルフェちゃん
お姉ちゃん達の後に続こう』
ルフェ「えっ…
わ、わかった」
歩いてでも帰れそうなら帰った方がいいのかもしれない
そんな甘い考えは玄関の扉を開けてすぐ目に入った光景で打ち消された。
祭沢「な…何だこれは!?」
禅田「薔薇がアーチを埋め尽くしてる!」
小金井「これじゃ通れないぞ!!」
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年8月25日 16時