検索窓
今日:6 hit、昨日:31 hit、合計:2,186 hit

三十六輪 ページ36

八重姫「ね、ねぇA


あの名探偵の孫とかいう子と知り合いなの?」



『うん


同じ高校で隣のクラスのお友達


色んな難事件を解決してきた凄い人なのよ!』



八重姫「そ…そうなの」



『それとさ…


お姉ちゃん祭沢社長と知り合いなの?』



八重姫「えっ!?


い、いや…


薔薇を扱う業界って狭いから顔だけ知ってるみたいな人はいるものなのよ」



『なるほど』




それにしても姉が私の父親を殺した男が目の前にいるのに特に焦った様子がないのは姉にとっては一切血の繋がりのない人間が殺されたからか…それとも単純にニュースを見ていなくて顔を知らないか…どっちなのだろう。



まぁ今の姉は何故か手足が小刻みに震えていて精神が不安定なのは丸わかりだったので一旦一人にさせてあげようかと思い「トイレに行ってくる」と最もらしい言い訳を言って部屋の外へ出た。



6時の夕食まではあと1時間ほどある



一応金田一君には脅迫めいた手紙が届いた事を伝えておいた方がいいなと思ったので東側にある部屋を目指していた。




春風「やぁ、朝雲さん」



『あっ…


は、春風さん』



十字状の館の中央部にあるホールのソファに座っていたのは春風ルフェちゃんのお父さんの春風弁護士だった。


出会った当初はあまり見た目が似てないと失礼なことを頭の中で浮かべてしまったのが申し訳ない。





春風「ねぇ朝雲さん



あの名探偵金田一 耕助さんのお孫さんの金田一君と友達だっていう遠山という男…


どう思う?」



『えっ!?


ど、どう思うって……』




やはり正義を重んじる弁護士さん相手に何の変装もしていない指名手配犯が出てくるのはまずかったか…




春風「そうだな…



半年前くらいに3人もの人間を殺した男の顔によく似ていると思わないかい?」


『!』



ヤバい



すっごく正体に気付いてる…!





『ま、まさかぁ



そんな3人も殺した人がこの薔薇十字館にいるなんて…』



春風「私よりも君の方があの男の顔を覚えているもんじゃないの?




山神 Aさん」



『!?



ど、どうして私の旧姓を…!』

三十七輪→←三十五輪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:金田一少年の事件簿   
作品ジャンル:ミステリー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年8月25日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。