三十四輪 ページ34
春風さんが私や白樹先生、ルフェちゃん以外の全員に名刺を配り終わったところで、私達の送迎をしてくださった毛利さんが現れた。
毛利「改めまして 私は主から皆様の世話をするように申し付けられております毛利 御門と申します
皆様のご希望は全て承りますので何なりとどうぞ」
祭沢「毛利さん
肝心の薔薇十字館の主はどうして顔を出さないんだ?」
禅田「そうよ
祭沢さんの言う通り招いたホストが出てこないなんてどういうこと?」
毛利「いえ…それは…」
遠山「“ローゼンクロイツ”」
祭沢「!」
月詠「!」
佐久羅「!」
八重姫「!」
遠山「そう名乗るこの館の主人からある日招待状が届いたので私はここに来ましたが…
その人物と私に面識は全くありません
私だけではない…
ここにいる誰もが“ローゼンクロイツ”という人物を知らずこの人里離れた館にわざわざやって来たのではないですか?」
佐久羅「なっ 何が言いたいんだ あんた!?」
遠山「私もあなた達と同類という事ですよ
私も見えざる薔薇の棘を恐れている者の一人です」
『……』
佐久羅「ははは
何ワケわかんない事を言ってるんですか
俺は薔薇専門カメラマンの第一人者として…」
禅田「薔薇ばっか撮ってて儲かるの?」
佐久羅「あ?
そーゆー禅田さんの着物こそ値ばかり張って全く売れてないって話じゃないか」
禅田「何ですってえぇぇ!?」
うわっ、めっちゃ気の強い方だった
金「まーまー これから少なくとも2日間はこの2日間はこのド田舎で一緒なんだから揉め事はやめましょーよ」
佐久羅「そ…そうだな…」
禅田「フン…」
危なかった…
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年8月25日 16時