三十輪 ページ30
この私の一言がきっかけとなり、私達3人は何一つ言葉を発することができない状況になってしまった。
沈黙は金、雄弁は銀とは言うが流石に全員無言は辛い…そう思っていた時、玄関の扉が開く音が聞こえた。
「え!?
嘘 どうしてあの2人がここに…!?」
「?
どうした 美雪?」
何やらものすごく聞き覚えのある声が聞こえてくるのだが…
理由は単純
学校内でよく喋っているお友達だからもはや顔を見なくてもわかってしまう。
だが凶悪犯罪者が呼んだイレギュラーは名探偵の孫だけのはずなのに…
いや凶悪犯罪者が呼んだからこそ心配でついてきた…と考えるのが順当だろう。
金「白樹先生!?
朝雲さん…!?」
白樹「金田一君 七瀬さん!
何であなた達がこの薔薇十字館に…!?」
金「それはこっちの台詞っスよ 先生!」
『白樹先生は生物教師で青薔薇の披露会に関心を持つのは至極当然のことだとは思わない?
金田一君』
美雪「Aちゃん!
あなたこそどうして…」
『青薔薇の披露会への招待状と青薔薇が届いたのよ
ほらっ!』
白樹「布から青薔薇が!」
『これは染めた青薔薇です
私の元に送られてきた完璧な青薔薇を再現したいと手段を練りましたが内側から青い薔薇なんて早々実現できたものじゃなかったですよ』
白樹「朝雲さんの元にも完璧な青い薔薇が?」
『えぇ』
金「高…遠山さん
そういやあんたのとこにも完璧な青い薔薇が送られてきたって…」
誤魔化すの下手だな
金田一君早々にボロが出そうね
遠山「えぇ そうですよ」
白樹「あなたは…」
連続殺人及び殺人教唆犯ですよと今すぐにでも言っておきたかったが、職業柄状まともにニュースを見る時間が少なく、1週間前の殺人事件の被害者の名前もまともに知っているかどうか怪しい先生にあの事件では教唆犯としか報道されていない高遠 遙一の名前を出しても無意味と思い何も言わないことにした。
遠山「フラワーアーティストの遠山 遙治と申します
金田一君と七瀬さんとは友人として昔から仲良くさせてもらっているんですよ」
白樹「そうでしたか…
私は不動高校 生物教諭の白樹 紅音と申します」
ちゃんと手袋してる遠山さん…
後ろの金田一君と美雪ちゃんが明後日の方向向いてる…
まぁその様子を見れない位置にいるからこそいけしゃあしゃあと言えるのだろうけど
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年8月25日 16時