見習い奇術師の事件簿【薔薇十字館殺人事件】 (ページ17)

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十七輪ページ17

『ねぇお姉ちゃん

お姉ちゃんの他にもここに来てる人っているの？』

八重姫「えぇ

あと3人もう既に来てるわよ」

なるほど…

毛利さんに指示を出せたってことはお姉ちゃんと同じバスに乗った誰かがローゼンクロイツの可能性が高いってことか

毛利「皆さま今晩お泊まりいただくお部屋にご案内いたします

朝雲様は106号室へ

白樹様は105号室へ

春風様は…」

『あ、毛利さん私お姉ちゃんと同じ部屋に泊まりたいんですけどよろしいですか？』

八重姫「えっ」

毛利「そうですね

冬野様さえよければ」

八重姫「うーん

まぁいっか」

『ありがとうお姉ちゃん！』

毛利「それでは朝雲様は冬野様のいる101号室に

春風様は106号室と107号室をお使いください」

春風「お気遣いありがとうございます」

春風さんの今のセリフは誰に向けて言ったものなのか少し考えていると、金髪碧眼の美少女ことルフェちゃんが小声で「ありがとう」と言ってきた。

母親と娘なら余裕で一部屋を2人で使えるのだが、父親と娘なら一部屋ずつ使えるよう配慮した方がいいかな…と思ったので私が姉の部屋で泊まることにした。