二輪 ページ2
万聖節の日に起こった殺人事件の次の日の朝
自分が体験した事件をニュース越しで見終わった私は普段通り学校に行く用意をして、母に挨拶をした後家を出た。
事件に巻き込まれたとはいえ、昨日1日クラスの友達と会えなかったのは少し寂しい。
それに私はとある子に盛大なお礼をしなければならない。
その子は大体始業数分前に来るのだが…
「おはよ〜」
『琴音ちゃんおはよう!
昨日は黒曜石のこと詳細に教えてくれて本当にありがとう!』
琴音「え?
あ、いいよいいよ〜
あんな程度の知識ならお茶の子さいさいよ!」
予想通り始業数分前にやってきたのは、このクラスにやってきて初めて仲良くなった女の子 安曇野琴音ちゃん
この子は超派手な見た目に反して理科博士である。
授業で使わないような理科系の疑問は彼女に聞けばすぐに教えてくれる。
そしてもう1人、琴音ちゃんとは対称的な純日本美人で文学知識が豊富な夕霧 香澄ちゃんも私の友達である。
『でも琴音ちゃんの教えがなかったら犯人を示す手がかりにならなかったんだよね』
琴音「じ、事件!?
なんかA 事件に巻き込まれすぎてない?」
香澄「Aちゃん
お祓い行った方がいいよ…」
『まぁ一応検討はしています…
そうだ、
琴音ちゃんに何かお礼したいんだけど何か欲しいものとかってある?』
琴音「欲しいもの……
うーん…
特に今そういったものは無いんだけど
あっ!
そういえばとある演劇のチケット3人分持ってるんだけど香澄ともう1人明日見に行きたいって子が集まらなくってさ」
『演劇?
明日?』
香澄「劇団アフロディアと劇団遊民蜂起の合同公演だよ」
『何それ凄い!
見に行きたい!!』
琴音「やった!
決まりね!」
『ところで その合同公演では何を演じるの?』
琴音「夏の夜の夢だよ!」
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年8月25日 16時