十話 ページ10
石塊旅館宴会場には4つの白いテーブルクロスに包まれたテーブルがあった。
これだけ見るとよくある宴会場という見た目だが、この宴会場は少しだけ異質なものが見えた。
『清華さん
会場の中心部にあるあのショーケースのようなものはなんですか?』
清華「…あれは晩餐会の最初に披露するようアーサー様から指示されているものです」
「晩餐会の最初に…
あ!
清華さん
私達着替えたいのだけれどどこかに着替えれるような場所ない?」
そうだ、ママは今日のために気合い入れてハロウィンの衣装を揃えてきたもんね
清華「あ、それでしたらアーサー様が用意してくださったアイリーンさんと娘さん用のお部屋にご案内いたします」
「まぁ…」
少し怪しげながら滞在費は無料と書いてあったので是非とも利用する他ない。
清華「こちらがアーサー様が作成したこの石塊旅館の大まかな見取り図とお客様のお部屋の割り当てを示したものとなります。」
「あら…
朝雲の部屋が2つあるわ
私とAの部屋は西と東で別れてるのね…」
『え?
んん!?』
ちょっと待ってママ
親子で部屋離れているより驚くべきことあるって
「少し残念だわ
誰か変わってくれないかしら?」
「それなら私達がお変わりしましょうか?」
「あなたは…?」
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年7月17日 0時