二十七話 ページ27
紫陽「クッキングスクールレオという名前でね
俺はこのギリシャ語で新しいだとか復活を意味するネオっていう名が嫌いでね
響きが似てるレオって単語の方が印象もいいだろうって思ってレオって名付けたのさ」
美雪「そう言えばクッキングスクールレオって名前なら聞いたことあるかも!」
金「本当か〜?」
紫陽「まぁクッキングスクールを開いたおかげで花聯さんとも知り合えたってわけさ
まぁ彼女は入ってきた2年前には既に結婚してたんだけどね
流石の俺も既婚者の女性に手を出すほど非道じゃないさ」
叶わぬ恋ってやつか…
アイリーン「それにしても…
紫陽さんはメディアでは日本人の父と外国人の母との間に生まれたと言っていましたが、具体的にはどこの国の血を引いていますの?」
おぉ、ハーフのママらしい質問だな
紫陽「俺の母親はセルビア人ですよ
まぁ…欧州中から嫌われている民族ですがね」
アイリーン「あ、ご、ごめんなさい…」
紫陽「別にいいですよ
じゃあ逆に俺にも教えてくれませんか?
朝雲さん親子の血筋」
アイリーン「そうね、聞いたのだから教えないとアンフェアよね
私とAはアイルランド人の血を引くものよ」
紫陽「アイルランド!
ではあの黙祷を真っ先にしてくださったのは…」
アイリーン「そうね
昔したような懐かしさがあったからよ」
紫陽「なんと!
生粋のアイルランド人の方でしたか!
是非アイルランドでのお話を聞かせてください!」
アイリーン「あら貴方勉強熱心ね…
いいわよ
なんでも教えてあげる♪」
ついさっき見えた黒い部分が嘘かのように紫陽さんは目をキラキラさせて、子犬のように母の話を聞いていて、その姿がなんだか可愛らしく見えた。
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年7月17日 0時