二十二話 ページ22
「な、なんで探偵の孫なんかがこんな田舎の旅館で開かれる晩餐会に来るのよ…!」
特に後ろめたさがあるらしいのは口の悪いゆうこさんだ。
金「えっ?
だって俺の家に乗車券、招待状付きでフランシスって名乗る人から手紙が届いたんですもん」
「フランシス?
あなた何言ってるの?」
金「へ?」
もしかするとゆうこさんもアーサーさんに招かれた人か?
「私達含めた10人近い人間を招いたのはアーサーって人じゃないの?
ねぇ ネオ」
紫陽「あ、あぁ
俺に報酬と乗車券、材料代などを送りつけてきた奴の名はアーサーだった」
美雪「あれ?
じゃあ私とはじめちゃんと花川さんと高山さんの4人だけがフランシスさんに招かれたってこと?」
金「そうなるな…
確か、アイリーンさんがアーサーさんに招かれたって言ってたし
そうなんだろ?
朝雲さん」
『ええそうよ
先週日曜日の朝、家の郵便受けに手紙が入っていたのをママが見つけて、その手紙の送り主はアーサーと名乗っていたわ
それに…
今ルフェちゃんと花川さんが食事しているテーブルに2人分の空きがあるからそこに座るものだと思っているのだけど…
というかそもそも最終バスで来た2人はこの館の主人らしき人は見てないの?』
金「え?
俺らが乗ったバスはこの旅館に来るための最終バスだって紫水さんから聞いたけど、俺と美雪以外誰も乗ってなかったぜ?」
『……え?』
アイリーン「館の主人不在の晩餐会?」
「ネオ!
あなたならこの館の主人の顔くらい見てるんじゃないの!?」
紫陽「えぇっ!?
お、俺は姿だけなら…
あ、それはそうとそろそろ皆さん食べ終わってるみたいだから食器を回収して次のスープを持ってくるよ!」
何故今紫陽さんははぐらかしたんだ?
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年7月17日 0時