二十一話 ページ21
「アンタたしか…
ついさっきそこのジャーナリストみたいな奴が女優呼ばわりしてた気味悪いくらい真っ赤な髪のオバさん？」
『え゛っ』
まずい…
確かにママは年齢だけ聞いたら十分、社労と言われても文句は言えない年の人だけど、その呼び方はまずい
ママは30年以上年が離れた金田一君達をも圧倒させた美貌の持ち主なんだぞ…
ｱｲﾘｰﾝ「あなた…
紫陽さんが言ってたようだとゆうこ、という響きの美しい名前を持っているそうなのに心は全然美しくないのね」
「は、はぁ！？」
ゆうこって名前の響きはママからしたら美しい判定が出るのか
改めて勉強になったぞ
ｱｲﾘｰﾝ「金田一君の食べ方を汚いだなんて言っていたけど…
発する言葉の隅々に人を侮辱する言葉を挟めるあなたの心のほうが十分汚れていると思うわよ？」
言いたいこと全部言ってくれたーー！！
「は、はぁ！？
な、なーんで初対面の私がアンタみたいなおばさんに説教されなきゃなんないのよ！」
ｱｲﾘｰﾝ「初対面の金田一君を最初に侮辱したのは貴方よ」
「うっ…」
ｱｲﾘｰﾝ「本当…
事情も知らずによく口走れたものね
彼はあの名探偵、金田一 耕助の孫だって言うのに」
「えっ！？」
紫陽「！」
花聯「なっ！？」
宮島「っ！？」
花川「えっ！？」
篝「ほぅ…
それは頼もしいことですね」
『？』
母に言い負かされたゆうこさん、紫陽さん、宮島さん、花川さんがかなり焦ったような表情をしていた。
逆に篝さんは少し気分の良さそうな顔になった。
篝さん以外の5人は何か後ろめたいことでもあるのだろうか。
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作者名：ロンヌ | 作成日時：2022年7月17日 0時
