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十九話 ページ19

紫陽「……黙祷をおやめください」



『……』



体感的に30秒間


だが、晩餐を楽しみにしている私としてはかなり長く感じられた。




紫陽「感謝の祈りを捧げられましたので今から皆様の席にお食事をお配りいたします」



金「や、やっとだ〜〜

腹減った〜〜」


ノエル「と、トリックオアトリート……」



私よりも倍以上お腹が空いている人はいたが…



清華「どうぞ」


『ありがとうございます』



私達4人が座っているテーブルにクロッシュ付きのお皿を運んでくださったのは、アーサーさんの頼みで管理人になっているという紫水 清華さんだった。



ママ、篝さん、ノエルちゃんの前に皿が置かれたのを確認してからいただきます、と言いクロッシュを外した。








『これは…


ハムで薔薇を再現したサラダ!』


アイリーン「なるほど!

素敵ね!」


ノエル「ハムの下にはチーズとトマトが乗ってるんですね」


篝「このチーズ…



ふむ…






これはモッツァレラチーズでしょうか?」



『モッツァレラチーズおいしいですよね』



篝「あの美味しさがわかりますか?」


『はい


チーズの中でも特にクセのないさっぱりした味わいと弾力のある食感がとても好きなんですよ』



篝「貴方とは分かり合えそうですね」


『そうなんですか?』


篝「はい


お嬢様にモッツァレラチーズの魅力を語っても、もっと濃厚なものがほしい、と突っぱねられてしまうのですよ」


『えっ以外…


ノエルちゃ…



あれ?


ノエルちゃんいつの間にビデオカメラなんて…』



ノエルちゃんが反論してこないな〜と思って彼女の方を見ると、左手にビデオカメラを構えて、会場の様子をぐるりと撮影していたのだ。



ノエル「これはお祖父様からの預かり物ですのよ



(かがり)さん


あんまりノエルの悪口言いますとパパに密告致しますわよ?」


篝「悪口ではなく昔のことを朝雲さんに伝えただけです」


ノエル「この屁理屈執事!」



ノエルちゃんと篝さんは喧嘩するほど仲がいいらしい

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設定タグ:金田一少年の事件簿   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年7月17日 0時

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