見習い奇術師の事件簿【万聖節殺人事件】 (ページ15)

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十五話ページ15

「宮島さん

折角これから楽しい晩餐会が始まるという時に、参加者の貴方が無粋な言葉を発して場の空気を悪くしない方がいいですよ」

宮島「な、なんだよお前！」

突然ママと宮島さんの間に割って入って来たのは、神父さんの仮装をした男性だった。

おそらく神父の衣装はハロウィンの仮装であろう。

「私は花霞正雪(はながすみまさゆき)

私もここにいる紫陽様の晩餐会に招かれた1人ですよ」

宮島「ケッ…」

ｱｲﾘｰﾝ「…

……あ、あの

ありがとうございます！」

『わ、私からもお礼を言わせてください！』

正雪「いえいえ、女性に無礼な言葉を浴びせる人間を野放しにするわけにはいかないと思った故での行動ですから」

そしてそう言い終わった正雪さんから受け取った名刺に書かれた情報から、彼がフラワーアーティストだと言うことがわかった。

それにしてはふと見えた手が綺麗だった気がする。

でもそんなことが気にならないくらい花霞正雪さんは見た目的には宮島さんよりずっと年下でママのこと知らないはずなのにすぐ擁護してくれたのがかなり良い印象だった。

「正雪さん素晴らしかったですよ」

白いナース服を纏った紫髪の美女が正雪さんの行動を称賛しながら私達の前に現れた。

『貴方は？』

「私は花霞正雪の妻で医師の花霞花聯(かれん)と申します

私も正雪さんと同じく紫陽さんの晩餐会への招待状を受け取った者です」

ﾉｴﾙ「お医者様！？」

花聯「まだまだ半人前な医師ですけどね…

どこかで具合が悪くなられたらお申し付けくださいませ」

そう言ったかれんさんから、彼女自身の名刺を受け取った。

その時初めて知ったのだが、彼女の名前に使われるれん、と読む漢字は初めて見るものだった。

本当に職業も年齢もバラバラの人が募っているんだな…と実感した。

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宮島斗羽(みやじまとわ)

45歳

ルポライター

花霞正雪

30歳

フラワーアーティスト

花霞花聯

30歳

医師