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No42 ページ5

研「…で…でもそれで俺が犯人ってことには…」

金「もちろん問題のシーンはこの後だ。



ここだ!この映像が切れたところ

これを見た時お前は確かこう言ったよな」


そうだ。この時研太郎君は「古いタイプの防犯カメラだから故障したか?」と少し奇妙なことを言った。


金「俺がお前が犯人だと気づいたのはその瞬間だ!」

研「!?」


金「あの時映像が途切れたのはカメラの故障ではなく

大きな雷が近くに落ちたせいで一時的に停電になったからなんだ」

研「て…停電!?」


『そうだったわ!

部屋の光が一時的に消えたのを覚えているわ!』

美雪「私も!」



金「明かりのついた本館にいたのなら停電があったとすぐ気づいたはず…


なんでお前が停電を知らなかったのか理由は簡単さ



ビデオに映ってるあの手の持ち主が研太郎

お前だったからだ!」

『なっ!』


金「停電があったあの時

お前は明かりの消えた暗い「儀式の間」で

暁社長の死体の後始末をしていたんだ!



研太郎…本当のことを言ってくれ!お前は…」

研「ち…違う…


俺はやってない!

仮に九曜さんが殺されたんだとしても俺にはアリバイがある!


あの離れの「儀式の間」で九曜さんが首を吊らされたと思われる12時からの11分間…


俺はこの居間でお前達と一緒にお茶をきてたじゃらないか!!」

美雪「そうよ 井沢君は最初ににょっと遅れてきたことをのぞけばずっと一緒だったわ

離れに行って帰ってくることなんてできっこなかった」


研「そうだ金田一!

事件前のあの部屋を思い出してみろよ!



魔術灯のコードは根本がカーペットに縫いつけられ、コードはカーペットの切れ目の下をくぐってコンセントに差さってた。

それが事件後

コードはカーペットの下から引き出されそのコードで九曜さんは首を吊ってたんだ。


あの状況じゃ一度コンセントを抜かなけりゃどうやったって九曜さんを吊るすことはできない!

そうだろ?」



うむ…コンセントを抜いてしまえば魔術灯の明かりが消えて映像の中に残るはずなのに…か。

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設定タグ:金田一少年の事件簿   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年6月24日 12時

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