検索窓
今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:2,820 hit

No41 ページ4

そんな反論する研太郎君に対して金田一君が見せたのは一枚の写真と呪い人形


写真は殺された九曜さんを移したもので、もう片方は見立ての機能を果たした呪い人形である。



この2つを見比べたときに犯人が2人いると金田一君は気づいたらしい。


その違いは人形が左巻きなのに対して九曜さんの首に巻かれたコードは右巻きに巻かれていること。


この違いは縄のようなものを巻くやり方が利き腕の違いによって生じるものであると言う。


そして左巻きの人形を触っていた星子さんは左利き。


研「だからってどうして俺が犯人だと決めつける!


ここにいる星子さん以外の人間は全員右利きだろ!?」



ごめん研太郎君、それは違うんだ。


私だけマジックやピアノの演技向上のために両利きなんです、とは言えなかった。


私が心の中で謝罪している間にも、金田一君は続々と推理を続けた。


次に提示されたのは暁社長が殺された時の防犯カメラの映像である。


そして問題となったのは窓の下に隠れた犯人がカーテンを引くシーン


金「これで少なくとも犯人がこの家の住人でないことがわかる。」


研「?

なんでそんなことが言えるんだよ」

金「その様子じゃ初日の朝雲さんのように知らなかったみたいだな。



この家の住人なら知らないわけがないんだよ



「儀式の間」のカーテンがヒモを引くだけでいっぺんに開け閉めできるってこと!」

研「え?」


金「顔を知られちゃいけない犯人がこの「葡萄の館」の住人なら わざわざ窓下に隠れながら一つ一つカーテンを閉める必要なんてない。


この居間のカーテンと同じように…


ヒモ一本で普通に開閉できるんだからね」

No42→←No40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:金田一少年の事件簿   
作品ジャンル:ミステリー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年6月24日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。