見習い奇術師の事件簿【黒魔術殺人事件】2 (ページ16)

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秀央市殺人事件1 ページ16

『謎はすべて解けた！』

最初に言わせていただくが私は金田一君の真似をしているのではない。

ちょうど私に降りかかっていた疑い、解かなければならない謎が解けたのだ。

何が起こったのか…

それは1日前に遡る。

＿＿

＿＿＿＿＿＿＿

『環！』

環「さすがだな！

集合時間の15分前集合

中学生時代から変わっていないなんて尊敬もんだよ」

『えへへ』

金田一君が退院してから1週間ほど経った日曜日の12時25分

私と、中学生時代からの親友、紫玉環は予定の15分前に待ち合わせ場所である駅前に集まっていた。

視線の先の北側は駅のホームが見え、自分達の背後である南側は交通量の多い道路

この駅は私が通っていた秀央高校から二駅東にある場所に建っている。

私達が何故この駅で待ち合わせていたのか……それは

環「実は私、茜の家に行くの今日が初めてなんだよな～」

『えっ、私が転校してから一度も遊びに行ってないの！？』

環「1年の夏休みも2年の夏休みも私達って遊園地とか秀央高校から近いAの家かミーちゃんの豪邸で遊ぶばっかりだったろ？」

『確かに』

環「それに高校生ぐらいになるとみんな住んでる住所が高校から二駅ぐらい離れてるとか普通になるし…で遊びに行くことがなかったんだよ。」

『言われてみればそうね…

駅二つ分くらい離れている友達の家って中々行かないかも…

ミーちゃんの家に遊びに行く時とかはミーちゃんの送り迎えをしてくれた人が私達まで車に乗せてくれてたけど』

環「ミーちゃんは嫌味のないお金の使い方ができるお嬢様だからな。

尊敬する。」

『本当ね』

キキィッ

バンッ

「お待たせいたしましたわ！」

『ミーちゃん！』

噂をしたら影…という諺通りの登場だった。

12時35分、私達4人グループ1のお金持ちお嬢様こと由貴雅が登場したのは、