20話 ページ21
金「うひ〜〜こ…こんなとんでもない樹海の奥にあるわけ?
この合宿所って…」
『樹海といえば富士の樹海が思い浮かぶなぁ…』
縁起の悪いことを言っている自覚があったので自分にしか聞こえないくらいの小さな声でつぶやいた。
村上「今日はカラスが多いな〜〜」
『……あのカラスが矢車菊かペチュニアとして咲いてるならまだ心穏やかなのに…』
中屋敷「花好きなの?」
『あっ中屋敷君
うん!
花って種類によっては可愛らしい子どもみたいだったり、優美な女性みたいな姿を見せたりしてとても興味深いのよ』
中屋敷「すっごい例え方するね」
『花は奥深いんだから!』
この薄気味悪い樹海には不釣り合いな輝かしい笑顔を見た中屋敷は不意に心を締め付けられた。
中屋敷(そういう君は花の妖精みたいだけど…
とは気恥ずかしくて本人には言えないな…)」
厳島「は〜いみなさん!
それではここで「月光荘」組と「太陽荘」組に分かれることになります。
あとは三日目の合同ミーティングで「月光荘」に集まるまで顔を合わせることもないので
ここで挨拶をしておきましょう。」
(うーむ、理系の人達とはここで一旦お別れか…
少し物悲しいなぁ)
厳島「それではみなさん!
お互いにがんばりましょう エイ エイ オーッ!!」
「「「エイ エイ オーッ!!」」」
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作者名:ロンヌ | 作成日時:2022年6月15日 15時