クルルの妹さん［6］ (ページ13)

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12話ページ13

ア「A、向こうの家でも頑張るのよ」

エ「Aがいなくなるのは寂しいな…」

オ「上手くやるんだぞ、A」

『お姉様、お兄様、お父様

私、この家を出たくないです……

もっとこの家で幸せに暮らしたかった……』

オ「A、きっとオルカモス様達が幸せにしてくれる。

それに、

最後のわがままも叶えたんだ。

お前は一人じゃないだろう？」

『はい……

私には………………

えっ？』

後ろには何も、誰もいない。

牛車も、松明を抱えた人達も、

お姉様も、お父様も

ヒュオスも

エ「A」

『お兄……様…………！？』

ただ一人だけ、本当に一人だけお兄様が後ろにいる。

エ「なぁA

俺達はなんであの日、シュメオンの館を襲撃したと思う？」

『えっ、、

それは……

国の悪を取り締まる為にやったことだとお父様は… エ「まだそんなくだらないことを信じていたのか。」

『くだらないなんて……』

エ「いいか、よく聞け

あれは

俺だけの女を探すためにやったのさ」

『なっ！？

そんなくだらない理由で…』

エ「くだらないとは酷いな

男が女を欲しがるのは誇るべき本能だ。

まぁ……20の男がどこからともなく女を娶るなんて許されるわけが無かったがな

シュメオンが女ばかりを買い集めていた情報を知れたのは幸運だったよ。

友人の父親だったからか案外簡単だったが」

『お兄様の友人……！？

で、でも…

友人の親を襲撃したなんて……

少しは躊躇した筈…！』

エ「おいおい、あいつは毎日自分好みの女を取っ替え引っ替えするような奴だったんだぞ？

親として、人として尊敬されると思うのか？

それは一番お前がわかっているだろう？

まさか、

あいつに情でも湧いたか？」

『違う！

あいつは悪魔だった……！』

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トプ画は12話参照にして描いてます