キミの無意識は怖い ページ29
「ちょっと、休憩しよか!!」
あれから彼は色んなところに連れていってくれた。
オシャレなお洋服屋さん、可愛い雑貨屋さんなどなど…。
姉から話はよく聞いていたが、こういう所に一緒に行く友達とかもあまりいなくて実際に来たのは初めてだったので、おっかなびっくりだったけどすごく楽しかった。
なかなか歩きっぱなしでちょっと足が疲れてきたなぁってところで明くんは声をかけてくれた。
「あそこのカフェ行こか」
そう言われ、手を軽く引かれながらそのお店へと向かう。
まだ彼とは手を繋いだまま、お店の中ではさすがに恥ずかしいなぁっと思っていたのだが、彼は一向に離してくれなかった。
店員さんに優しく微笑まれていたことに彼は気づいていなかったのだ。
カフェの2人席に座ると、彼はメニューを渡してきた。
どうやら明くんはもう決まっているらしい。
「A、何飲む？」
そう聞かれ、メニューを見るとタピオカという文字を見つけた。
姉からよく聞いていた名前だ。と思いこれを頼むことにした。
『じゃあ…タピオカミルクティーで』
「ん、じゃあ僕はアイスコーヒーをお願いします。」
近くにいた店員さんがいつのまにか立っていて、それを聞くとかしこまりましたーと言って席から遠のいて言った。
待っている間、私と彼の間には静かな空気が流れた。
どうも周りが静かだと、私も無言になってしまうし、どうやら彼もあまり口を開かないことが分かった。
何か話題は…と考えていたら、パシャリとカメラ音がした。
正面をむくと、明くんが私の方にスマホを向けて写真を撮っていた。
「フフっ、Aの可愛い顔撮ったでー!!」
『っ!?』
手で顔を隠してみるものの時すでに遅し。
彼は私の顔をしっかりと捉えており、それを私にみせてきた。
というかサラッと可愛い顔って…!?
「A、何か考え事してたん？そんな顔しとるww」
『あ、え、何か話題ないかなってかんがえてた。顔で分かる…？』
「分かるでー？Aすぐ、顔出るやん。」
彼はにししっと無邪気に笑う。
私より全然、彼の方が可愛いんだけど!!
私の心の葛藤は、彼に聞こえないように閉まっておく。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年2月20日 20時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 寂しい、、出来れば番外編を、、、お願いしますぅ、、一生のお願いです！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
スイカ(プロフ) - うるさん» センラさんからこちらにも!!ありがとうございますっ!!そういって貰えてハッピーです!!これからも頑張りますね！ (2019年9月24日 23時) (レス) id: e51077db8a (このIDを非表示/違反報告)
うる - センラさんの方から来たものですがやっぱりスイカさんの話面白いですね、完結おめでとうございます！ (2019年9月24日 6時) (レス) id: 80ab37ec91 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - スイカさん» レスありがとうございます！めちゃ応援します！ (2019年9月23日 16時) (レス) id: 8b66a12330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイカ | 作成日時：2019年8月8日 7時
