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キミの姿 ページ25

坂田side

歓声が段々と小さくなっていく。

僕は他の3人と一緒にステージから降りた。



「志麻くん、また、泣いとるやん!‪ww」

「うるへー…っ!!センラさんだって汗びしょびしょやん!」

「それは関係ないじゃんww」

完全にステージ裏に戻ってきた僕ら。
センラと志麻くんとうらさんはライブが終わって、アドレナリンがでまくっている。



僕は今それどころじゃなかった。


ライブ中は確かにファンの子に思う存分ファンサしたし、4人で歌って楽しかった。



でも僕は終わった途端、顔が赤くなった。






「坂田?どないしたん?」

いつもならライブ後は僕が1番うるさいはずなのに珍しく黙っている僕にセンラが声をかけた。


まーしぃもうらさんも不思議そうにこちらを見ていた。









「Aが…Aが見に来とった!!」









ーーーーーーーー



僕のソロの時、あそこに坂田家集まっとるやん!ファンサしよ!!と思いウィンクをした。

その瞬間、歓声が湧く。

よしっ!!と心の中で喜んだとき僕の目には1人の女の子が目に入った。



赤いリボンをつけて、赤いサイリウムを一生懸命振ってる子。




(なっ!?Aやん!!なんで、ここに!?)


僕は驚きとにやけそうな顔を一生懸命隠しながらソロを歌い上げた。



ーーーーーーーー




現在飲み屋さん。

ライブの打ち上げがあったのだが、全然ご飯を食べられながったので4人でその後居酒屋に来た。

まぁ、僕とうらさんは烏龍茶だけども。


「Aって子crewだったってことか??」


乾杯をして1番初めて口を開いたのはまーしぃだった。

やはり話題はライブ直後の僕の発言について。


「いや俺、Aと会ってるけどそんな感じなかったよ?むしろ初めてあったとき警戒されてたし。」

まーしぃの言葉にすぐうらさんが反応する。


「じゃあ友達とかの付き添いですかねぇ?」

センラの憶測も飛び交う。







…いや、僕抜きで何勝手に話進めてるん。







それにしても


「A……可愛かったわぁ……。」


病院の時は降ろしていた髪の毛をひとつにたばねていたし、私服だったし…。

なにより赤いリボンを身につけていた。




僕は3人の会話をとりあえず、聞きながら1人で余韻に浸っていた。






と、そんなとき僕の携帯が点滅した。


開くと、滅多に連絡が入らない病院関係の人……松本さんから連絡が入っていた。

キミのこと→←キミの余韻



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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年2月20日 20時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 寂しい、、出来れば番外編を、、、お願いしますぅ、、一生のお願いです! (2019年9月28日 17時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
スイカ(プロフ) - うるさん» センラさんからこちらにも!!ありがとうございますっ!!そういって貰えてハッピーです!!これからも頑張りますね! (2019年9月24日 23時) (レス) id: e51077db8a (このIDを非表示/違反報告)
うる - センラさんの方から来たものですがやっぱりスイカさんの話面白いですね、完結おめでとうございます! (2019年9月24日 6時) (レス) id: 80ab37ec91 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - スイカさん» レスありがとうございます!めちゃ応援します! (2019年9月23日 16時) (レス) id: 8b66a12330 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スイカ | 作成日時:2019年8月8日 7時

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