ムラサキに染まって。

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A「かわいくない」


廉「え、かっこいいやん」


怜央「うん、かっこいい」


ふたりで口を揃える。

やっぱり顔はいいのか。

怜央「でもAにやっぱり似てる」

廉「あー分かる」

2人で話し始めてるし。


廉「とくに口元にとる」


怜央「そー！Aのかわいいところってお兄さんに似てるんだなぁ」

A「あのースマホかえして」

盛り上がってるところ申し訳ないけど、困ります。

怜央「この写真ちょーだい」


A「むーりー」



こんなことをしている間に、お昼休み終了を告げるチャイムがなる。


廉「かえろ」


その言葉をきっかけにするようにみんなで急いで教室に戻る。

走っている途中、永瀬くんが思い出したかのようにいう。

廉「Aちゃん今日バイト来いって」

A「なに、いまさら？！わかったけど」


今いうことですか。

もっと早く言ってよ。

怜央「今日バイトなの？」

A「そうみたい」

怜央「永瀬、送り迎えしてくれない？」

はぁ？！

怜央くんおかしいよ。

嫉妬するとか言ってるくせに送り迎え頼むの？

A「ちょっと、怜央くん」

廉「ええよ、俺も今日バイトやし」

永瀬くんも何OKしてんの？？

さっきまで喧嘩してたじゃん。

怜央「あくまで変な男寄り付かないようにだからね？手出すなよ」

廉「ちゃんと見張りします笑」


ということで放課後は永瀬くんと向かうことになった。

いやいや、怜央くん最近おかしくない？

なんか怖くない？

うーん。分からない。

授業もぼーっとしてしまう。


先生に当てられてもわからない始末。

ほんと、最悪だ。







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