misbehave Ⅱ (ページ34)

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〜岸 side〜

美玲を送った後、久しぶりに実家に帰る事にした。

｢ただいまー！とーちゃーんかーちゃーん！｣

｢おかえり…、あれ？美玲ちゃんは？｣

かーちゃんが出迎えてくれたが、俺が独りでいる事を不思議そうに見ている。

…まぁ、そりゃそうか…。

｢あぁ、美玲仕事入ったみたいで新幹線で帰っていった。｣

｢はぁ！？送っていきなさいよ！！なにしてんの？？｣

｢急ぎだから新幹線で帰るって言われたんだよ！そんなに怒んなよ！｣

あら、そうなの？とかなんとか行ってさっさとキッチンに歩いて行った。

｢あれ？とーちゃんは？｣

｢あれ？あ！そう言えばさっき治郎さんから連絡あって敦子さんのとこ行くって言ってたっけ？｣

｢ふーん。あ、かーちゃん今日泊まっていい？治郎さん所で飲もうって話になってさー。｣

｢あぁ！そうそう、優太が美味しい焼酎貰ったー！って喜んでたわ！それで私達もお呼ばれしちゃったのよー笑｣

｢え？あぁ、そうなんだー。なら、そろそろ準備とか手伝った方が良いんじゃね？｣

｢あ！ちょっと待って！優太これを持って行っといて！｣

かーちゃんに手渡された紙袋パンパンに詰められたタッパーを持たされ美玲の実家に戻る。

｢敦子さーん！これ、かーちゃんからっす！｣

｢あ！ありがとうねー、そこ置いといてもらえる？後はあの人達の相手しといて笑｣

はーい。と返事をして居間に居る哲志さんと、とーちゃんと世間話とかして晩ごはんまでの時間を過ごした。

｢美玲は、毎日あんな感じなのか？｣

哲志さんが俺の方を見て聞いてくる。

そりゃそうか。今の美玲を知ってんのは俺だもんな。

｢んー、まぁ、、そうっすね…。忙しくしてる方が気が紛れるんでしょう。｣

｢優太。ちゃんと話聞いてあげてる？家庭と仕事の両立ってほんと大変なのよ？ちゃんとケアしてあげないと｣

かーちゃんの言う通りだと俺も思う。

｢うん。｣

やっていたとかやっているとか言えない。

今も多分…昔も、、、俺の心にはAがいる。

そんな奴にケアなんてできる訳がなかったんだ。

結婚して一緒に住むようになって多分どこかで何か感じているのかも知れないな…。

俺…。別れた方がいいのかな、