misbehave Ⅱ (ページ22)

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岸優太A、会いたい。

岸からの突然の連絡にビックっと跳ねた。

A分かった。

一言だけ返事をして私は部屋を片付け始めた。

樹が来た後の部屋を岸の為に片付けているみたいで、意味がわからない。

私が本当に好きなのは岸なのかな、？って錯覚してしまいそうになる。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

思いの外早くて驚いた。

｢早かったね。今開ける。｣

｢うん。｣

俯き気味に一言だけ返事をしてコソコソしてみたりキョロキョロして挙動不審な岸。

余計怪しいよ…。って独り言でツッコんでしまった。

そんな事をしていると岸の到着を知らせる玄関のチャイムが鳴った。

｢大丈夫だった？｣

｢来てからそれ聞く？大丈夫じゃないといいって言わないでしょ笑ほんと馬鹿。笑｣

｢ちょっ！来て早々バカって言うなよ！｣

｢分かったから、玄関で騒がないで。笑｣

｢あっ、わりぃ！おじゃましまぁすぅ…。｣

何故か恐る恐る入る岸。

｢ねぇ、何でそんなに挙動不審なの？逆に怪しいよ？｣

｢きょっ、挙動不審じゃねーし！…ちょっと緊張してんだよ…。｣

面白いくらいモジモジする岸に思わず頬が緩む。

｢なっ！何で笑うんだよ！！！｣

｢初めて入った訳じゃないのにビクビクしてるから笑｣

｢そりゃ堂々と出来るかよ…、好きな人の前で、、、｣

岸の言葉に何も返す事が出来なくて二人の間に短く長い沈黙の時間が流れた。

｢あっ、いや…、えっと…、、何ていうか、、その…。｣

｢そんなにテンパらないでよ。笑コーヒーでも飲む？｣

岸はあぁ、ごめん！お願いします…。って言ってソファーに座った。