misbehave Ⅱ (ページ8)

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ピカッとスマホの液晶画面が光った。

F.KikuchiAー、今日泊まりになったわー。

風磨からのメッセージだった。

泊まりだと分かってふと胸を撫で下ろした。

｢岸、シャワー浴びれそうなら浴びてきて。｣

岸はうん。と立ち上がって少しだけフラッとしたけど、来たときよりかは元気そうで薬が効いてきたのかな。と思った。

A仕事?女?

いつも通り風磨に返信した後、他の通知を見ていると樹からのメッセージも届いていた。

ドキッとした。今更罪悪感で押しつぶされそうになる。

juriちゃんと帰ったか?

メッセージが来たのが10時前だった。
もう、3時間も経っている。

Aちゃんと帰ったよ。樹ちゃんと働いてる?笑

すぐに返事がきた

juri遅ぇよ!心配しただろうが!!

Aごめん、寝てた。

精一杯振り絞った嘘は在り来りなものになってしまった。

juriあー、マジAそーゆうとこあるわー、

Aごめん。

juriごめん一言は俺めっちゃ責めてるみたいじゃん笑

ごめん。に込められた私の想いを悟られてしまう事が怖くて、いつも通りを装ったつもり。

A責めてるじゃん。笑

juri責めてねぇって!笑そろそろ店閉める準備するわー、Aも早く寝ろよ!じゃ、おやすみー。

樹との関係もこのままじゃいけない。

Aおやすみ。

暫く樹とのトーク画面を見つめたまま動く事ができなかった。